「ユーティリティプレイヤー」とは?意味や使い方をご紹介

野球やサッカーの試合の解説で、「ユーティリティプレイヤー」という言葉を耳にする方も多いのではないでしょうか。今回は、この言葉を構成する「ユーティリティ」の意味を説明しながら、使い方や「ユーティリティプレイヤー」の事例などを紹介します。

目次

  1. 「ユーティリティプレイヤー」とは
  2. 「ユーティリティプレイヤー」の使い方
  3. 代表的な「ユーティリティプレイヤー」
  4. 「ユーティリティ」の意味

「ユーティリティプレイヤー」とは

野球やサッカーなどの団体競技で複数のポジションをこなせる選手のことを、「ユーティリティプレイヤー」といいます。チームにとっては、非常に使い勝手が良い選手であり、戦略上貴重な存在です。

「ユーティリティプレイヤー」の使い方

  • 彼は投手以外どこでも守れるユーティリティプレイヤーです。
  • 捕手がケガで退場してしまった。代役の選手は二塁手を起用しよう。彼はユーティリティプレイヤーだから大丈夫だ。
  • 彼はどんな役割もこなしてくれる。まさに、ユーティリティプレイヤーだ。

代表的な「ユーティリティプレイヤー」

木村拓也

木村拓也は、プロ野球の広島東洋カープや日本ハムファイターズ、読売ジャイアンツでプレーした選手です。特に、「ユーティリティプレイヤー」として有名になったのは、読売ジャイアンツに所属していた時です。

延長戦に入り捕手がデットボールを受け退場した時、急きょ捕手として起用されたのが、二塁手として守備についていた木村拓也でした。10年ぶりに捕手としてマスクをかぶった木村は、3人の投手をリードして無失点に抑えました。

その後、読売ジャイアンツのコーチとなりましたが、2010年4月、マツダスタジアムでノックをしていた時に倒れ、そのまま逝去した伝説の「ユーティリティプレイヤー」です。

長谷部誠

長谷部誠は、日本代表の主将をつとめ、ドイツのブンデスリーグ(ドイツの一部リーグ)「フランクフルト」でプレーするプロサッカー選手です。

プレー可能なポジションは、「ボランチ」、「右サイドバック」、「右サイドハーフ」、「センターバック」、「トップ下」と実に5つ。また過去、退場した味方選手のかわりにゴールキーパーを任されたこともある万能選手です。

ドイツの地元紙インタビューでは、「僕はフレキシブルな選手です。もう一度ゴールだって守りますよ」と答えていました。世界に誇る「ユーティリティプレイヤー」です。

「ユーティリティ」の意味

「ユーティリティプレイヤー」の「ユーティリティ」は、英語でutilityと表記します。「役に立つこと。使い勝手が良いこと。実用性や有益性があること。」を意味しています。

「ユーティリティプレイヤー」の他にも「ユーティリティ」を使った用語はいくつかあります。

「ユーティリティルーム」

「ユーティリティルーム」は、洗濯機や乾燥機などを使って、家事作業をまとめて行うために住宅に併設された部屋のことです。また、物置や収納スペースとしても使用することもできます。洗面所の隣に併設されることで、より効率性が上がるといわれています。

近年、注文住宅を購入する際に、「ユーティリティルーム」を設置する事例が多くなってきています。

「ユーティリティプログラム」

「ユーティリティプログラム」は、コンピュータやアプリケーションソフトなどの機能を補って、データ処理やコンピュータの運用などを支援し、使い勝手を向上させるプログラムです。「ユーティリティソフトウェア」とも呼んでいます。

実用例としては、入出力媒体間のデータ変換プログラムやテキストの出力プログラムなどがあります。

「ユーティリティクラブ」

「ユーティリティクラブ」は、使い勝手の良いゴルフクラブということです。ゴルフクラブは、ゴルフボールを飛ばす飛距離や打つ順番によって変えるため、数多くの種類があります。

なかでも「ユーティリティクラブ」は、フェアウエイウッド(長距離を飛ばすクラブ)とアイアン(中距離を飛ばすクラブ)の機能を兼ね備えたクラブです。ヘッド(頭部)の形状やシャフト(柄)の長さがフェアウエイウッドとアイアンの中間の形をしています。

「ユーティリティカー」

「ユーティリティカー」は、コンパクトでありながら車内は広く、たくさんの荷物などを載せることも可能な実用性の高い自動車のことです。車種はミニバンやステーションワゴンなどです。

「ユーティリティカー」としては、suv(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)が有名です。アメリカで生産され、日本ではスポーツ用多目的自動車と呼ばれています。


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