「粗方」とは?意味や使い方をご紹介

「粗方」を読めますか?漢字は読めなくても「あらかた」と聞くと知っている人もいるでしょう。自分ではあまりつかわない言葉かもしれませんが、使えるようになれば会話がひとランク上がる言葉かもしれませんね。ここでは「粗方」の意味を知り、上手に使う方法を考えてみましょう。

目次

  1. 「粗方」とは
  2. 「粗方」の使い方
  3. 「粗方」の類似語
  4. 「粗方」を使うときの注意
  5. 「粗方」の英語

「粗方」とは

「粗方」は「あらかた」と読みます。全部ではないけれど、ほぼ全部という状態を表します。「細かく見ていないけど、ざっと見たところでは」というニュアンスもあります。

また、大雑把、粗雑である状態を表すこともあります。「粗」という漢字には「あらっぽい」「手が加えられていない」という意味があり、「粗方」もそのような意味を持つ言葉になっています。他にも「粗削り」「粗金」など、「粗」と組み合わせられた言葉がありますね。

「粗方」の使い方

【名詞として】

  • 社員の粗方が花見にやってきた(社員全員ではないけれど、ほぼ全員やってきた)
  • 花の粗方は枯れてしまった(花の全部ではないけれど、ほぼ全部枯れてしまった)

【副詞として】
  • 引っ越しの荷物は粗方片付いたよ(荷物の全部ではないけれど、ほぼ全部片付いた)
  • 修正もしたし、粗方よいでしょう(完璧ではないけれど、ほぼこれでよいでしょう)
 
【あらっぽい、手が加えられていない】
  • 次公が注は粗方なり(『四河入海』より)
  • 粗方なやり方ではいけないよ

「粗方」の類似語

  • 大体(だいたい)
  • おおよそ
  • おおむね
  • おおかた
  • ほとんど
  • ほぼ
  • 通じて

「粗方」と「大体」「おおよそ」の違い

「粗方」は、「大体」や「おおよそ」と言い換えても違和感はあまりありません。ただし、「大体」や「おおよそ」と違って、「粗方」には要点というニュアンスが含まれない点には注意が必要です。

たとえば、物事の要点を理解したという意味で「大体わかった」と表現することはできますが、「粗方」は同じニュアンスでは使えません。「粗方わかった」の場合は、要点云々ではなく、物事の大半の部分を理解したという意味になります。

「粗方」を使うときの注意

「粗方」は文字通り、「物事をざっと全体的に見たときの大半部分」という意味ですので、正確な数値や情報を必要とされるときには使えません。例えばビジネスシーンで、業績を正確に数値化して発表する際などは、「粗方」という言葉は避けましょう。

また、「粗方はほぼ全部ではあるが全部ではない」ということを念頭に置くことも必要です。たとえば、「粗方の住民が台風の被害を免れた」という場合、裏を返せば「台風の被害を受けた住民もいた」ことになります。

「粗方の住民が台風の被害を免れたのは幸いでした」などと言うと、どうしても「被害を受けた少数の住民のことはさておき」といったニュアンスが、逆説的に生まれてしまいます。

マジョリティーに焦点をあてた言葉だからこそ、マイノリティーに気を配りつつ上手に「粗方」を使いたいところです。

「粗方」の英語

仕事は粗方終わった。

  • The work is almost finished.
  • The work is nearly finished.



粗方の男性がこの村を出ていった。

  • Most of the menfolk leaved the village.



その説明で粗方合っている。

  • The accounts agree in the main.


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