「一線を画す」とは?意味や使い方をご紹介

「一線を画す」という言葉は、慣用句としてよく使われています。しかし、「一線を画す」と「一線を画する」の両方の言葉が使われていることがあり、どちらが正しいのか迷う方も多いです。両者のどちらが正しいのか、意味や使い方についても詳しく紹介します。

目次

  1. 「一線を画する」か「一線を画す」か?
  2. 「一線を画す」の詳しい意味
  3. 「一線を画す」の使い方
  4. 「一線を画す」まとめ

「一線を画する」か「一線を画す」か?

「一線を画す」は、「いっせんをかくす」と読みます。慣用句などで良く使われ、文書などの書き言葉や、普段の話し言葉でも耳にする機会が多いでしょう。

「一線を画す」という慣用句の意味を調べようとすると、「一線を画する」という語句が出てくることがあります。どちらが正しい語句なのか、使う際に困ってしまうこともあるでしょう。どの点で違いがあるのか「画す」と「画する」の語句から説明をします。

両者の意味の違い

1.「一線を画す」
「画す」は、「計画をする」という意味の五段活用動詞となります。語句をそのまま解釈すると「線引きの計画をする」という意味になります。

2.「一線を画する」
一方、「一線を画する」の「画する」は、中国から古来日本に入ってきた漢字の名詞「画」(読み方:カク)に「する」(サ行変格活用の動詞)が付いた形の言葉です。「画」は、「区分け」とか「境」という意味があり、「線を引いて区分けする」「線を引いて境をする」という意味になります。

どちらを使うべきか?

「一線を画す」と「一線を画する」ですが、「線引きの計画をする」のも「線を引いて区分けする」のも、意味合いはあまり変わりません。好みでどちらを使っても構いません。国語辞典やことわざ慣用句などの用例辞典には、どちらかの言葉が記載されていますし、同じ意味として紹介している場合もあります。

一般的な言葉の使い方や、話し言葉を中心にした口語表現では、1文字少なく発音がしやすい「一線を画す」を使う例が多いと見られています。

「一線を画す」の詳しい意味

「一線を画す」、語句を細かく分けて紹介します。「一線」とは、あるものを、その他のものからより分け、区別をする1本の線のことを言います。実際の線が目に見えることはなく、際立っている存在で自然と区別されていることもあります。「画する」は、前項でも説明した通り、「区分けをする」とか「境を作る」という意味になります。

語句全体から考えて、「一線を画す」という語句は、1つ線引きがされて、その他のものよりも際立っているとか、境を作ってはっきりと区別をしているという意味合いになります。

「一線を画す」の使い方

「一線を画す」は、良い意味でも悪い意味で使えます。例文を紹介しながら使い方の説明をします。

褒める時に使う例文

「1本の線引きをして、あるものがその他のものよりも際立っている」ということで、良い意味で使えます。「その他のものよりも素晴らしい」とか「頭1つ抜き出ている」という褒め言葉で使うことができます。
 

  • A君は文武両道で性格も良く人気者で、クラスの他の人とは一線を画す存在だ。
  • Bさんの演奏は素晴らしいですね。さすが1位を受賞した方です。コンクールの参加者の中で一線を画しています。
  • Cさんの営業成績は一線を画しています。全国の店舗を合わせての売上成績、アンケートによる顧客満足度の結果、どの項目でもトップだそうです。

敬遠する時に使う例文

「一線を画す」には、「1つの線を引くことで境を作ってはっきりと区別する」という意味もありますので、人付き合いなどで、あまり良くない意味で使うことも可能です。

「心の中ではっきりと線引きをして、あまり深入りしないようにする」とか、「線引きをして自分の仲間だと認めない」という意味合いで使うこともあります。つまり、ある人を敬遠してお付き合いをしないというマイナスの意味で使うことになります。
 

  • Dさんはトラブルメーカーとして有名です。面倒なことに巻き込まれないように一線を画してなるべく深入りしないように注意しています。
  • 気があわないので、Eさんは自分にとって一線を画す存在です。
  • Fさんは、いない所でその人の悪口を言うので、一線を画す方がいいよ。

「一線を画す」まとめ

「一線を画す」は、枠からはみ出るくらいの、他を圧倒する存在の人や物を褒める時に使うことも可能です。いっぽうで、悪い意味で自分の考える中の基準を超える人を除外して区別するという時にも使えます。良い意味でも、悪い意味でも程度が並外れている場合に使う言葉と考えると理解しやすいでしょう。


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