「器用貧乏」とは?意味や使い方をご紹介

「器用貧乏」という言葉の意味や使い方をご存知ですか?日常でも使われることのある四字熟語ですがあまりいい意味で使ったり使われたりはしないのではないでしょうか。ここでは、「器用貧乏」の意味や使い方を詳しくご紹介していきます。

目次

  1. 「器用貧乏」の意味
  2. 「器用貧乏」の類語
  3. 「器用貧乏」の対義語
  4. 「器用貧乏」の使い方
  5. 「器用貧乏」は長所?
  6. 「器用貧乏」のまとめ

「器用貧乏」の意味

「器用貧乏」とは「きようびんぼう」と読み、何をやらせても器用なため、一つのことに集中できないで、大成しないことという意味です。漢字ごとの意味としては「器」はうつわ、などの意味があり、「用」はつかうなどの意味、「貧」にはまずしいという意味があり、「乏」には同じくまずしいという意味や、とぼしいという意味があります。

「器用」にはこまかい仕事をうまくやるようすという意味があり、「貧乏」にはお金や財産が少なく、まずしいようすという意味があります。ここでいう「器用貧乏」の財産には知識や技術なども含まれ、色々なことに興味や目を奪われて手を出すので、一つのことに対する知識や技術がとぼしいという意味もあります。

「器用貧乏」の類語

ここでは「器用貧乏」の類語を紹介していきます。
 

  • 「広く浅く」広範囲、多方面に対してのものごとを行う能力や知識はあるが一つ一つの項目に対しての関連性は弱いという意味で、「器用貧乏」を柔らかめに言いたいときにも使われます。
  • 「多才な」これは良い意味で使われることが多く、様々な物事を行う能力があることという意味で使われます。
  • 「オールラウンド」これも多才な、と同じように良い意味で使われ、万能といった意味や能力や見識が広範囲に及んでいることという意味で使われます。

このように「器用貧乏」に似ているが代わりとして使える言葉はあまりないため、よく使用されているのを目にするのではないでしょうか。

「器用貧乏」の対義語

ここでは「器用貧乏」の対義語を紹介していきます。
 

  • 「一芸に秀でる」この言葉は特定の分野で優れた能力をもっているようすという意味で基本的に良い意味で使われます。
  • 「一点に集中する」これは少し意味が違い、物事の特定の部分へ狙いをさだめることという意味になります。

単純に「器用」と「貧乏」のそれぞれの対義語とするなら、「不器用」(物事の扱いやこまかい仕事などがうまくできないこと)と「裕福」(お金や財産を多く保有していること)となり、「不器用裕福」では、よくわからない言葉になってしまいますので、「器用」や「貧乏」と「器用貧乏」は別の言葉としてとらえていきましょう。

「器用貧乏」の使い方

ここでは「器用貧乏」の使い方を例文として紹介していきます。
 

  • 彼は色々できるがいわゆる「器用貧乏」だ
  • 私は昔から「器用貧乏」だと思う。
  • 彼は何でもできるが自らを「器用貧乏」と謙遜している。

このように「器用貧乏」は他人を評するときだけではなく、自分を評するときにも使うことがあります。人に向かって使うときはあまり良い意味にはとられないので十分注意して使用しましょう。

「器用貧乏」は長所?

中には「器用貧乏」を好奇心旺盛、何事にもチャレンジする人、何事もそつなくこなす人というよう前向きに捉えられる方もいるそうです。色々なことができるため、人の信頼感を得やすく、相談役や心のケアをする仕事に適しているのでは、といわれています。

「器用貧乏」のまとめ

「器用貧乏」の意味をご紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか。できればあまり言われることのないようにしたい言葉ですが、短所は長所でもある、という考え方もありますのであなたがもし「器用貧乏」といわれても前向きに考えていきましょう。

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