「未だに」とは?意味や使い方をご紹介

「未(いま)だに」は日常的に用いられる言葉ではありますが、文中において読み方が分からず戸惑ったり、あるいは記述する際に正しい漢字が何なのか迷った経験がある方もおられることでしょう。ここでは「未だに」の意味と使い方、さらに正確な表記についても説明します。

目次

  1. 「未だに」の意味
  2. 「未だに」の使い方と例文
  3. 「今だに」?それとも「未だに」?
  4. 「未だに」まとめ

「未だに」の意味

「未だに」とは、「今になっても、まだ、今もなお」という意味です。主として下に打ち消しの文を伴うことが多いですが、肯定文においても用いられます。双方の違いについては次項で詳しく説明します。

「未だに」の使い方と例文

未だに+否定形

「未だに」は主として先述のように、打ち消しの文の前に用いられます。

  • 予定時刻はとっくに過ぎているのに、未だに電車が到着しない
  • お店の人からおすすめを聞いても、未だにメニューが決められない

このように「適切な時期や頃合いはすでに過ぎてしまったのに、なすべきことが達成されていない」といった感じの、若干ネガティブな印象になります。

未だに+肯定形

もうひとつ、先述したように肯定文を伴う使われかたもあります。

  • 開花からもう大分経っているのに、未だに桜がきれいに咲いている
  • 離れてから数年になるけれど、未だにあの人のことをよく思い出す

このよう場合は、「すでに失われて然るべきものがそのままに近いかたちで留められている」という、一転してポジティブな印象に変わってきます。

「今だに」?それとも「未だに」?

現代はパソコンやスマートフォン等の手書き以外の入力ツールの普及もあり、以前より格段に文字を書く機会が減りつつあります。

このことは、熟語などにあてるべき正しい漢字の記憶が(以前確かに知っていた、或いは書くことが出来たにも関わらず)あいまいになってしまうことに、少なからず影響を及ぼしていると言えます。

「未だに」も、おそらく「いま」という読みが原因で誤解されることがありますが、「今」という漢字をここで説明しているところの「いまだに」にあてて「今だに」と表記するのは正しくありません。

「未だに」まとめ

「未だに」は普段何気なく使われている言葉ですが、意味そのものは変わらなくても、文の印象が正反対ともいえる表現両方に用いられるのが面白く、また奥深いですよね。


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