「都合」とは?意味や使い方をご紹介

みなさんは「都合」という言葉をご存知でしょうか?頻繁に使われる言葉なので、多くの人が耳にしたことがあると思います。しかし「都合」は複数の意味を持つ言葉なので、詳しく知ることで豊かな表現が使えるようになります。今回は「都合」について意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「都合」の意味
  2. 「都合」の使い方
  3. 「都合」の語源
  4. 「都合」の類語
  5. 「都合」の関連語

「都合」の意味

「都合」には複数の意味があります。

  • 何かをするときにほかの物事に影響を及ぼす事情。わけ。
  • ぐあいがよいか悪いかということ。
  • やりくりをすること。繰りあわせること。
  • すべて合わせて。合計。

「都合」の使い方

「一身上の都合により退職します。」という時の「都合」は「ほかの物事に影響を与える事情やわけ」を意味しています。

「今日はすこし都合が悪い。」といった時の「都合」は「ぐあい」のことを指し、「都合が良い・悪い」という風に使われます。

「資金を都合してほしい。」という場合の「都合」は「やりくりすること」を意味しています。時間や予定を調整したり、金品を工面することを言います。

「代金は都合4000円になります。」という風に使われる「都合」は「合計」を意味しています。

「都合」の例文

  • お客様のご都合がよろしい時にご来店ください。
  • 都合がつき次第、私に直接電話で連絡をいただけると助かります。
  • 彼は会社の同僚から都合のいいやつだと言われている。
  • 何とか都合して会議に出席します。
  • 5万円ほど都合してほしい。
  • 今回の参加者は都合15人になりました。

「都合」の語源

「都合」の「都」は「すべて」という意味を、「合」は「あう、あわせる」という意味を持つ漢字です。

「都合」のもとの意味は「すべてを合わせる」、「合計する」というもので、現在でも「合計」という意味で使われています。

「合計」の意味から「工面」や「やりとり」といった意味が生まれました。またそこから転じて「具合」や「調子」といった意味が含まれるようになりました。

「都合」の類語

「融通」

「融通」とは「金銭などを都合して貸し借りすること。」「その場その場に応じて適切な処置をとること。」といった意味を持つ言葉です。金品をやりくりする「都合」と近い意味を持っています。

仏語においては「別々のものがとけあって一体となること。」という意味があります。一般的に「融通」の仮名は「ゆうずう」ですが、現代仮名遣いでは「ゆうづう」でもよいとされています。

「具合」

「具合」には「物事の進め方。うまく進んでいるかどうかの程度。」「体の状態。体調。」「機械などの調子。」「都合。また、体裁。」といった意味があります。「都合」と同じように「良い・悪い」を示す言葉と共に使われることが多いです。

状況や調子を意味する「都合」と似た意味を持つ言葉ですが、「具合」は「今日は具合が悪いため学校を欠席する。」という風に体の状態を意味して使われることがあります。

「都合」の関連語

「都合次第」

「都合次第」とは「都合」と物事のなりゆきにまかせるといった意味合いを持つ「次第」を合わせた言葉で、「そのときの事情、ぐあいによること。」という意味の言葉です。

【例文】

  • 都合次第では来週の会議を取り止める必要があります。
  • 今度の休みにどこか遠くへでかけられるかどうかはあなたの都合次第です。

「不都合」

「不都合」とは「都合の悪いこと。そのさま。」「けしからぬこと。ふとどき。」「貧しいこと。生活が苦しいこと。」といった意味を持つ言葉です。

反対に「条件や要求などにかなっていて、都合がよいこと。」を表す言葉は「好都合」といいます。「都合が良い・悪い」という表現が名詞化や形容動詞化したものが「不都合」「好都合」です。

【例文】

  • 自分にとって不都合な事実を隠して生きる。
  • 今回の計画は会社にとって不都合なものであった。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ