「駅弁」とは?意味や使い方をご紹介

旅行や出張のお供に、電車に乗るときのお楽しみでもある「駅弁」。おにぎりやサンドイッチはもちろん、肉系のがっつりおかずから海産系までいろいろな種類があって、どれにしようか迷ってしまうことも多いのではないでしょうか。この記事では、「駅弁」について解説します。

目次

  1. 「駅弁」とは?
  2. 日本最初の駅弁
  3. 駅弁の種類
  4. 日本一高価な駅弁
  5. 「駅弁大学」とは?

「駅弁」とは?

「駅弁(えきべん)」とは、鉄道の駅や車内で販売しているお弁当のことを言います。「駅売り弁当」を略した言葉で、本来は駅で販売されているお弁当を指す言葉でしたが、現在は車内で販売されているお弁当もあわせて指す言葉になっています。

日本最初の駅弁

諸説ありますが、明治18年(1885年)に、栃木県の宇都宮市で販売された握り飯の駅弁が最初の駅弁だと言われています。

明治16年(1883年)、日本最初の私鉄である日本鉄道会社が、上野~大宮間に新しい路線を開通させます。この線が、1885年に宇都宮まで延長された際に販売を開始したものです。当時は、一日4往復で片道3時間30分かかる旅でした。

この線は現在の東北本線で、明治39年(1906年)に国有化されたあと、昭和62年(1987年)4月の民有化にともなって、現在はJR東日本の所有となっています。

この日本最初の駅弁は、ごま塩がかけられた梅干し入りのおにぎり2個に、たくあん2切れがついて、竹の皮に包まれたものでした。宇都宮駅前の旅館である白木屋が販売し、当時の値段は5銭でした。当時のうなぎ丼の値段が10銭だったことを考えると安くはありませんが、購入する人数が少ないため、採算は取れなかったようです。

駅弁の種類

駅弁には、大きく分けて「普通弁当」と「特殊弁当」の2種類があります。

【普通弁当】
お米のご飯に、肉や魚、卵焼き、野菜の煮物などのおかずがついているお弁当で、一般的に「幕の内弁当」と呼ばれる系列のお弁当です。

駅弁としての「幕の内弁当」は、明治21年(1888年)に姫路駅のまねき食品が販売したものが最初と言われ、黒ゴマをかけたご飯に、タイの塩焼き、だし巻き卵、フキやごぼうの煮物などがおかずについていました。

【特殊弁当】
ご飯とおかずがセットになっていないような、普通弁当以外のお弁当を「特殊弁当」と言います。いかめしやかにめし、釜めし、牛めしなど、その地方の名産品を使った郷土色の強いお弁当もあり、人気があります。

かつては、国鉄がお米の入っていないお弁当を駅弁とは認めなかったため、サンドイッチなどが駅弁として認められるのは比較的、最近のことです。

日本一高価な駅弁

東武日光駅などで販売されている「日光埋蔵金弁当」には、1550円から始まり何種類かの値段がありますが、いちばん高いものは18万円(税込み)です。販売しているのは、日光市に工場と事務所を持つ、日光鱒鮨(ますずし)本舗株式会社です。

北海道産のたらばがにや九州産の車海老を使ったばらちらし、鱒寿し、姫寿しに、とちぎ和牛のヒレステーキ、キャビア、からすみ、国産大豆を使った日光のゆばなどがおかずについて、季節の和菓子も入っています。箱や箸には、金粉の入った日光彫り、漆塗りを使っています。

器ができ次第、随時販売となっていますが、発売されるとすぐに完売するそうです。

「駅弁大学」とは?

「駅弁」を使った言葉に、「駅弁大学(えきべんだいがく)」というものがあります。「駅弁大学」とは、おもに1946年(昭和21年)以降、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が主導しておこなった学制改革で新しく地方に作られた国立大学のことを指します。この学制改革で、国立の新制大学が急増し、「一県一大学」が実現しました。

当時、急行列車が停車する駅では駅弁が販売されていました。そのような駅のあるところには、新しく作られた国立大学があるということから、「駅弁大学」と呼ばれるようになりました。ジャーナリスト・作家・評論家の大宅壮一(おおやそういち、1900~1970)が言った、「急行の止まる駅に駅弁あり、駅弁あるところに新制大学あり」という言葉が始まりのようです。

あまり良い意味で使われる言葉ではありません。「個性のない地方の」国立大学をあざけるニュアンスを含んでいるので、他人に対して使うのは避けたい言葉です。


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