「じじい」とは?意味や使い方をご紹介

「じじい」という言葉に、皆さんはどんな印象をお持ちでしょうか?孫が祖父を「じいじ」や「じじ」と呼ぶことはあまり気にならなくても、「じじい」だと途端に無礼な感じがする気がします。今回は「じじい」が持つ潜在的なイメージを考えながら、意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「じじい」とはどんな人?
  2. 「じじい」の定義
  3. 「じじい」なのは男性だけではない
  4. 「じじい」の使い方
  5. 「じじい」を英語で言うと?

「じじい」とはどんな人?

まず「じじい」という言葉について考えてみましょう。漢字で「」を思い浮かべる方が多いと思いますが、この字はもともと中国では「年長の男子に対する尊称」「高貴な人に対する尊称」の意味で使われていました。それが日本では「男性の老人」という広義的な使われ方をされるようになりました。

ですが「男性の老人」をいきなり、特に他人であればなおさら「じじい」と呼ぶことはあまりないと思います。きっと「おじいさん」「じいさん」「じーちゃん」など、尊称を付けて呼びかけることが多いのではないでしょうか?

それは、やはり「じじい」が基本的に老いた男性をった言い方であるためでしょう。逆に言えば、罵りたくなるような行為をしている老いた男性が「じじい」なのです。

「じじい」の定義

では、同じ年配の男性でも「おじいさん」と「じじい」の間にはどのような差があるのでしょうか?具体的に何をしたら「じじい」と呼ばれてしまうのでしょうか?例えば健康社会学者の河合薫さんは次のように定義しています。
 

「変化を嫌い、自分の保身だけを考え、『会社のため』『キミのため』と言いながら、自分のために既得権益にしがみつき、属性で人を判断し、『下』の人には高圧的な態度をとる人々」のこと。


つまり、料理や手芸が趣味の男性を「女々しい」と言ったり、結婚せず自立して頑張って働いている女性に対して「女は結婚して家庭に入るべき」と言ったり、飲み会の席で「俺の酒が飲めないのか」と言ったり、「俺たちの頃はもっと大変だった。それにくらべて今の若者は…」と昔のやり方を押し付けようとする。

なのに自分より偉い人には低姿勢で、改革的な意見をよく検討もせず「とんでもない」と却下する。こういう人を「じじい」と言うようです。

「じじい」なのは男性だけではない

一方で、河合さんは次のようにも述べています。
 

“ジジイ”とはジジイ的なるものの象徴で、決しておじさんのことを指しているわけではありません。女性のジジイもいるし、若いジジイもいるし、50代でもジジイじゃない男性はいます。ただ、日本の組織が圧倒的な男社会なので、ババアではなくジジイと呼んでいるのです。

確かに、その日の気分で怒鳴ったり平気でセクハラまがいの発言をする上司がいたとすれば、50代だろうが30代だろうが「このくそじじい」と怒鳴りたくなるかもしれません。

一方で、部下を見下さず理不尽に怒らず、常に冷静な判断をして紳士に振る舞う上司に対しては40代だろうと60代だろうと「じじい」と呼ぼうとは思わないでしょう。

つまり河合さんの定義によれば「じじい」はある人の行動・言動・振る舞いの性質を指す言葉なのです。

「じじい」の使い方

  • あそこのじじいは何もしていなくても怒鳴ってくるから、近づかない方がいい
  • なあにそれも家康という狸爺(たぬきじじい)のお芝居さ。(『神州纐纈城』国枝史郎著)
  • 「ジジイ!早すぎるんだよ!」(落語家・桂歌丸さんが亡くなった時の円楽さんの言葉)

おじいさんがへりくだって自分自身を「じじい」という場合や、円楽さんのように親しみを込めた「じじい」も存在します。ですが、基本的に親しくない人を一方的に「じじい」と呼ぶことは好ましくないでしょう。

「じじい」を英語で言うと?

ちなみに英語でも「じじい」を表す言い方がいくつかあるのでご紹介します。

  • Old fart
  • Old buzzard
  • Dotard

「Old fart」の「fart」は本来「おなら」という意味ですが、「嫌な奴」も意味します。直訳すると「Old fart」=「老いた嫌な奴」、転じて「くそじじい」という意味になります。「Buzzard」は本来鳥類のノスリやハゲタカの事なのですが「Old(老いた)」と組み合わせることでこれも「じじい」を表します。

ちなみに3番目の「dotard」は「老いぼれてもうろくした人」という意味ですが、2017年に北朝鮮の金正恩第一書記が、アメリカのトランプ大統領を「狂った老いぼれ(mentally deranged U.S. dotard)」と表現したときに使った言葉でもあります。

ただの「Old man(老いた男性)」でなく、いろいろな形容詞をつけて表現されるあたり、「じじい」は英語圏でも疎ましい存在として認識されているのかもしれません。


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