「富裕層」とは?意味や使い方をご紹介

身近で見かけることはあまりなかったとしても、どこかに必ず存在する「富裕層」。どんな暮らしをしていて、どれくらいの割合で存在する人たちなのでしょうか。この記事では、もしかしたら案外そばにいるのかもしれない「富裕層」について解説します。

目次

  1. 「富裕層」とは?
  2. 日本の富裕層
  3. 世界の富裕層
  4. 中国人富裕層と日本

「富裕層」とは?

「富裕層(ふゆうそう)」とは、裕福で、ある程度、自由にできる資産を持っている個人や世帯のことを指します。資産がどれくらいある場合を指すのかについては、各国共通の明確な定義があるわけではなく、調査機関などによって多少の変動があるようです。

日本では、資産額1億円以上を持っている個人や世帯が、世界的には資産額100万ドル(日本円でおよそ1億円から1億3000万円くらい)以上を持っている個人や世帯が、それぞれ「富裕層」と呼ばれることが多いようです。

日本の富裕層

日本では野村総合研究所が、2017年の「純金融資産保有額」を基にして、すべての世帯を5つの階層に分類した次のような統計を発表しています。「純金融資産保有額」とは、預貯金、株式、各種保険などの金融資産の合計額から、負債を引いたものです。
 

超富裕層(純金融資産保有額5億円以上)                    8.4万世帯
富裕層(同1億円以上5億円未満)            118.3万世帯
準富裕層(同5000万円以上1億円未満)         322.2万世帯 
アッパーマス層(同3000万円以上5000万円未満)    720.3万世帯
マス層(同3000万円未満)              4203.1万世帯

引用元:株式会社野村総合研究所ニュースリリース 2018年12月

富裕層・超富裕層の全世帯の中での割合はおよそ2.4%です。中学校や高校の1クラスが40人程度だとすると、1クラスに1人くらいの割合になります。

また、富裕層・超富裕層で保有している純金融資産の総額は、およそ299兆円と推計されています。全層での純金融資産の総額はおよそ1539兆円と推計されていて、2.4%の富裕層・超富裕層で、純金融資産の総額のうち19%を保有していることになります。

増加する富裕層

この統計によれば、富裕層・超富裕層の世帯数は2013年から調査のたびに増えてきています。また、それぞれが保有している純金融資産保有額の合計も増加し続けています。

増加した中には、準富裕層から一つ上の富裕層に移った世帯もあると考えられています。また、親の世代からの資産を受け継いだ結果、富裕層・超富裕層に移った世帯もあると考えられています。

お金持ちは遺伝する?

野村総合研究所では、富裕層・超富裕層の家庭の子ども・孫であると考えられる人たちに対して、金融に関する意識調査をおこなっています。この調査から、親が富裕層・超富裕層であった人たちは、そうでない人たちよりも、新しい金融情報に対する感度が高かったり、金融に対する知識も高かったりすることが指摘されています。

世界の富裕層

さまざまな統計がありますが、富裕層が多い国には、次の国が挙げられることが多いようです。

  • アメリカ合衆国
  • 日本
  • ドイツ
  • 中国
  • フランス
  • イギリス

これは、国民総所得(GNP)の高い国とほぼ重なります。富裕層の持っている資産が、国民総所得を高くしている面もあるようです。

いっぽう、1人当たりの国民総所得(GNI)の高い国とはあまり重なりません。富裕層の多い国の国民みんなが豊か、ということではないようです。

中国人富裕層と日本

近年、中国では、経済の発展にともなって富裕層の人口が増えてきています。年収が200万元(日本円でおよそ3000万円)以上の層が富裕層とされていて、およそ400万世帝が該当すると言われています。

2008年ころから、日本へ来た中国人富裕層による「爆買い(ばくがい)」が見られるようになりました。日本製の家電製品、医薬品、食品などを大量に購入するもので、日本への経済効果も期待されていました。

現在では「爆買い」する姿を見ることは減ったようですが、中国人富裕層はその後も日本へリピーターとしてくることも多いようです。個人旅行も増え、今度は買い物ではなく日本を体験することへと興味が移っているようです。

日本の一流の旅館に宿泊したり、和菓子を作って食べたり、神社仏閣を回ったりといった旅行にも人気があり、中国国内で富裕層向けに日本旅行のメディアを発行している人たちもいます。


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