「あらかた」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「あらかた」という言葉をご存知でしょうか。ほぼ全部という意味で、似た意味の「おおかた」や「おおよそ」と共に、普段の使用頻度も高い言葉ではないでしょうか。ここでは改めて、「あらかた」の意味や使い方を紹介していきます。

目次

  1. 「あらかた」の意味
  2. 「あらかた」の使い方
  3. 「あらかた」の類語と使い分け
  4. 「あらかた」の英語

「あらかた」の意味

「あらかた」は漢字では「粗方」と書きます。ほとんど全部という意味で、粗方という漢字のとおり、大雑把に全体を見る場合に特に使われます。あまり細かくはないイメージですね。

また、「およそ」の代わりにだいたいの数量を言う言葉として、希望者はあらかた○○人だというように使われることもあります。

「あらかた」の使い方

  • 会員のあらかたが賛成にまわる
  • 部屋はあらかた片付いた
  • 教室にはあらかた30名ほどいる

「あらかた」の類語と使い分け

「あらかた」の類語には、おおよそ、おおむね、おおかた、たいてい、などがあります。どれも共通するのは、ほとんどすべてという意味ですが、やはり「あらかた」がもっとも大雑把な印象です。

使い分けとして、「おおよそ」は漢字で大凡と書き、古い時代は月並みな人物や様子を表しました。現代でも全体を素早く観察し、平均値を割り出す理知的なイメージが残っています。「あらかたわかった」と「おおよそわかった」では、確信や自信のニュアンスに違いが見られます。

また、「おおむね」は概ねと書き、さらに全体の中の重要なポイントをつかむことを言います。こうしてみると「あらかた」も劣るだけの言葉ではなく、利点としては、数という単純な情報のみをもっとも早く把握することだと考えることができそうです。

「あらかた」の英語

「あらかた」の英語は大部分という意味のalmost、形式的な言い方でfor the most partと書きます。ほとんどは形容詞で、nearlypracticallyです。

【例文】

  • 彼は財産のあらかたを使い果たした…He squandered away almost all his property.
  • 建物はあらかた完成した…The building has nearly been completed.


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