「有機野菜」とは?意味や使い方をご紹介

最近、スーパーマーケットなどでも普通に見かけるようになった「有機野菜」。健康のことを考えて、一般に売られている普通の野菜よりも、有機野菜を選んで購入しているかたも多いのではないでしょうか。この記事では、「有機野菜」について解説します。

目次

  1. 「有機野菜」とは?
  2. 「有機農産物」と「有機JASマーク」
  3. 有機農産物の基準
  4. 有機JAS認証を受けない場合
  5. 有機野菜の特徴

「有機野菜」とは?

「有機野菜(ゆうきやさい)」とは、原則として農薬や化学肥料を使わずに、堆肥などの肥料を使って育てた野菜のことです。「有機農産物(ゆうきのうさんぶつ)」、「オーガニック(organic)野菜」も同じ意味の言葉です。

「有機農産物」と「有機JASマーク」

日本で、「有機農産物」、「有機野菜」などと表示して販売する場合は、農林水産省に登録された認定機関の審査を受け、有機食品のJAS規格に合っていることが認証されなければなりません。農林水産省に登録された認定機関は、国内におよそ60機関、国外におよそ10機関あります(2019年3月)。

有機JAS認証を受けた事業者は、商品に「有機JASマーク」を貼付して、「有機農産物」として販売することができます。

いっぽう、「有機JASマーク」が貼付されていない商品に、「有機」、「オーガニック」などと表示して販売することは法律によって禁止されています。これに違反した場合、50万円以下の罰金が課せられる可能性もあります。

有機農産物の基準

有機農産物の日本農林規格は、平成12年に制定されて以来、何度か改正されて現在に至っています。有機農産物と表示するための大まかな基準は、次の通りです。
 

  • 稲や野菜などは種まきや植え付けの2年以上前、果樹など多年生の作物は収穫の3年以上前から、禁止されている農薬や化学肥料を使っていない田んぼや畑で栽培されている。
  • 原則として、農薬や化学肥料は使わない。(ただし、必要に応じて有機農産物の国際基準にしたがった一部の農薬の使用は認められている。)
  • 遺伝子組み換えの技術は使用しない。

その他、収穫後の管理などにもたくさんの決まりがあるため、これらをクリアしてやっと、有機農産物や有機野菜を名乗ることができます。

「特別栽培農産物」とは?

現在、農林水産省のガイドラインによって、「無農薬」、「減農薬」、「無化学肥料」、「減化学肥料」といった表示は禁止されています。はっきりした基準がなく、消費者にはわかりにくい、ということが理由です。

そのため、農林水産省では、「有機農産物」ほど厳しい基準ではないけれど、化学肥料や化学合成農薬を減らした農産物を「特別栽培農産物(とくべつさいばいのうさんぶつ)」としています。「特別栽培農産物」は、一般的な「慣行栽培」にくらべて、化学肥料や化学合成農薬を使う分量や回数が5割以下に抑えられています。

表記の仕方にも決まりがあります。たとえば、種をまいてから収穫するまでに一度も農薬を使わないで栽培したときには、「栽培期間中農薬不使用」と表記することができます。こうして、慣行栽培との差別化を図ることができます。

有機JAS認証を受けない場合

そんな中、条件を満たしながら、あえて有機JAS認証を受けない事業者もいます。有機JAS認証を受けるには、申請や審査に費用がかかります。また、有機JASマークのシール代などの費用もかかり、その負担は事業者、生産者が払わなければならないからです。費用だけでなく、申請や審査のための手間もかかります。

消費者との信頼関係があり、直接の取引が可能な農家や、独自の基準を設定し、その基準に基づいた有機野菜を扱う宅配会社などでは、有機JASマークがなくてもその資格がある野菜であることをアピールできます。そのため、有機JAS認証を受けない場合もあるようです。

有機野菜の特徴

【手間がかけられており、おいしい】
病気や虫害を避けるために、生産者の目がいつもあり、手間もかかっています。農薬や化学肥料に頼らずにじっくり育つため、味が濃く、おいしいと感じる人が多いようです。

【見た目は二の次】
農薬を使わないため、多少の虫食いや傷がついていることもあります。形がふぞろいだったり、葉に青虫がついていたりすることもあります。

【値段は高め】
スーパーマーケットなどでは、一般的な野菜にくらべて有機野菜のほうがやや値段が高めになるようです。ただし、有機野菜を扱う宅配会社などでは、流通にかかるコストが少ないことや、ある程度の安定した需要があって値段が市場ほどには変動しないことから、時期によってはスーパーマーケットなどの一般的な野菜とそれほど変わらないこともあるようです。


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