バップとは?実はビバップの略|意味・使い方・違いを例文で解説

「バップ」は、1940年代に成立したジャズ様式「ビバップ(ビーバップ)」を短くした言葉です。検索で見かける株式会社バップ(VAP)は同じ読みの企業名であり、ジャズ用語とは別物です。この記事では、読み方や使い方、スウィングやハード・バップとの違い、英語bopの別義まで整理します。

バップとは?バップの意味

「ビバップ(ビーバップ)」の略称。1940年代のアメリカで成立した、複雑な和声・リズムと即興演奏を重視するジャズの様式

バップの説明

日本語の「バップ」は、英語の「bop」を写した語で、通常は「bebop(ビバップ/ビーバップ)」の略称です。ビバップは1940年代のアメリカで成立したモダン・ジャズの様式で、複雑なコード進行やリズム、小編成による技巧的な即興演奏を特徴とします。ただし、すべての曲が速いテンポとは限りません。「バップを演奏する」「バップ期の録音」のように、主にジャズの話題で使います。なお、英語のbopには「軽く打つ」「踊る」「よい曲」など文脈によって異なる口語的用法もあります。株式会社バップ(VAP)は同音の固有名詞で、ジャズ用語とは別です。

まずは「ビバップの略」と覚えると、音楽記事や会話の意味をつかみやすくなります。

バップの由来・語源

英語の「bop」は「bebop」の短縮形です。「bebop」という呼称は、ジャズの演奏やスキャットで発せられる音節を写した語から生まれたと説明されますが、成立の細部には諸説あります。日本語では「ビバップ」「ビーバップ」の両表記があり、その後半を取った「バップ」もジャズ様式の呼び名として定着しました。

同じ音の固有名詞もあるため、前後の文脈が音楽の話か、企業・作品の話かを確認しましょう。

バップの豆知識

「バップ」は単独だけでなく、「ハード・バップ」「ポスト・バップ」のような複合語にも現れます。ハード・バップは1950年代に発展し、一般にビバップを基盤としながらブルースやゴスペルなどの要素を強く取り入れた様式を指します。名称が似ていても、「バップ」と「ハード・バップ」は指す時期や音楽的傾向が同一ではありません。

バップのエピソード・逸話

ビバップは1940年代前半から中頃のアメリカ、とりわけニューヨークのジャズ・シーンで形づくられました。大編成でダンス伴奏の役割も担ったスウィングに対し、ビバップでは小編成の演奏と即興の比重が高まりました。ただし、境界は一夜で切り替わったものではなく、複数の演奏家による試みを通じて発展したと捉えるのが適切です。

バップの言葉の成り立ち

「bebop」から「bop」への変化は、語の一部を残す短縮です。「bebop」という名称は演奏やスキャットの音節を写した擬声的な語と説明されますが、命名の詳しい経緯には諸説あります。日本語では英語bopを「バップ」と写し、bebopには「ビバップ」「ビーバップ」という表記の揺れがあります。資料を探す際は、これらの表記を併用すると見つけやすくなります。

バップの例文

  • 1 このアルバムでは、スピード感のあるバップの演奏を楽しめます。
  • 2 彼はバップの定番曲を題材に、即興演奏を練習しています。
  • 3 ジャズ史の授業で、スウィングからバップへの流れを学びました。
  • 4 その評論は、バップ期の録音を年代順に紹介しています。
  • 5 店内では、軽快なバップのナンバーが流れていました。

「バップ」の使い方と注意点

「バップ」は主にジャズを語る場面で使います。単独でビバップの略とするほか、「バップ・ナンバー」「バップ期」「バップ系」のように別の語と組み合わせることもあります。日常語として広く通じるとは限らないため、一般向けの文章では最初に「ビバップ(バップ)」と併記すると親切です。

  • 自然な用例:バップを演奏する
  • 自然な用例:バップ期のジャズを聴く
  • 自然な用例:バップの影響を受けたフレーズ
  • 注意:英語bopの口語的な別義と混同しない
  • 注意:企業名や作品名の一部とは文脈で区別する

ビバップ・スウィング・ハード・バップの違い

ジャズの様式名は時代や音楽的特徴が連続しているため、明確に一線を引けない場合もあります。大まかな違いは次のとおりです。

用語主な時期概要
スウィング 1930年代を中心に流行 大編成の楽団による、ダンス音楽としても親しまれたジャズ
ビバップ(バップ) 1940年代に成立 小編成での複雑な和声・リズムと即興演奏を重視する様式
ハード・バップ 1950年代に発展 ビバップを基盤に、ブルースやゴスペルなどの要素を強く感じさせる様式

音楽用語と固有名詞を見分ける方法

カタカナの「バップ」は、ジャズ用語のほか、企業名や作品名を探す検索にも使われます。株式会社バップ(VAP INC.)はCD・レコードやDVD・ブルーレイなどの企画・制作・販売、コンテンツ配信などを行う日本のエンタテインメント企業です。ジャズ様式のbopとは語の種類も意味も異なります。

表記種類意味・指すもの
バップ/bop 音楽用語 ビバップの略
ビバップ/bebop 音楽用語 1940年代に成立したジャズ様式
ハード・バップ 音楽用語 ビバップの流れを受けて発展したジャズ様式
VAP(株式会社バップ) 固有名詞 日本のエンタテインメント企業
作品名に含まれるビバップ 固有名詞 漫画・アニメなどのタイトルの一部。作品ごとの文脈で判断

英語「bop」の意味はジャズだけではない

英語のbopは、ジャズのbebopを指す名詞のほか、口語では「軽く打つ」「気軽に出かける」「音楽に合わせて踊る」などの動詞としても使われます。また、現代のくだけた表現では、聴いて楽しめる「よい曲」「ノリのよい曲」を指すことがあります。英文では前後の動詞や話題から意味を判断しましょう。

用法意味見分ける手がかり
bop/bebop ビバップというジャズ様式 jazz、improvisation、hard bopなどの語が近くにある
bop(動詞) 軽く打つ、踊る、気軽に移動する 主語や目的語を伴い、動作を表している
a bop(口語) よい曲、ノリのよい曲 歌や新曲を評価する文脈で使われる

よくある質問(FAQ)

「バップ」の読み方は?

「バップ」と読みます。英語では「bop」とつづり、「bebop(ビバップ/ビーバップ)」の短縮形として使われます。

「バップ」と「ビバップ」の違いは何ですか?

基本的には同じジャズ様式を指し、「バップ」は「ビバップ(ビーバップ)」の略称です。ただし、「バップ」はハード・バップなどを含む文脈で、より広くバップ系の演奏を指す場合もあるため、前後の文脈で判断します。

「バップ」と「ハード・バップ」の違いは?

バップは通常、1940年代に成立したビバップを指します。ハード・バップはその流れを受けて1950年代に発展した様式で、ブルースやゴスペル、リズム・アンド・ブルースなどの要素をより強く取り入れた演奏も見られます。

「バップ」を英語で書くと?

ジャズ用語なら英語では「bop」、省略しない形は「bebop」です。ただし、英語のbopは動詞で「軽く打つ」「音楽に合わせて踊る」、口語の名詞で「よい曲」などを表すこともあり、常にジャズを意味するわけではありません。

株式会社バップ(VAP)とジャズの「バップ」は同じですか?

同じではありません。株式会社バップ(VAP INC.)はCD、映像作品、コンテンツ配信などを扱う日本のエンタテインメント企業です。ジャズのバップは英語bopに由来する普通名詞なので、企業や商品を探している場合は「VAP」「株式会社バップ」と検索すると区別しやすくなります。