「ドラマ」とは?ドラマにおける「クール」の意味を含めてご紹介

「クール」という言葉を「ドラマ」を見る人なら聞いたことがあるでしょう。放送期間の単位です。日本の「ドラマ」は短いと言われますが、本当でしょうか?今回は「ドラマ」での「クール」の意味や使い方を紹介します。また、「クール」の長さの国際比較も紹介します。

目次

  1. ドラマとは?
  2. ドラマクールの使い方・例文
  3. 1クールが3か月の理由
  4. 1クールの海外での長さ

ドラマとは?

ドラマの意味

「テレビドラマ」や「ドラマチック」という形でお馴染みの「ドラマ」。「ドラマ」は元々英語で劇や芝居という意味です。日本ではテレビやラジオでしか使いませんが、舞台の上で行う演劇も「ドラマ」です。

この記事では主に「テレビドラマ」を中心に取り上げます。ちなみに、「テレビドラマ」は和製英語で海外では伝わりません。「TV movie」などが使われるそうです。

クールの意味

「ドラマ」でよく聞く「クール」。じつはこれ、放送業界の専門用語なんです。「クール」は放送期間の単位で1クールが四半期、3か月です。1月から3月が第1クール、4月から6月が第2クールとなっています。3か月は13週間になりますから、1クール放送されたら全十三回ということになりますね。これはドラマだけでなくアニメなども同じです。13回くらいで完結する作品も多いですよね。

ところで、この「クール」、英語ではありません。合衆国や英国で1クールといっても通じにくいと言われています。では、いったいどこの言葉かというと、フランス。フランス語の「cours」に由来するとか。

英語では「クール」の代わりに「シーズン」を使います。合衆国のドラマ『24』や『LOST』などはシーズン3とか言いますよね。シーズン3なら3回目の製作期間に入っていることが分かります。日本でも『相棒』などはシーズン表記になってますね。

ドラマクールの使い方・例文

使い方

業界用語ではありますが、業界以外の人にもわりと知られています。トーク番組やバラエティ番組で出演者が使ったのが広まった原因とも言われますが、定かではありません。特にタブーなどもなく、注意点は英語ではないことくらいです。ドラマの放送期間3か月分とか、1単位分といった意味で気軽に使ってOKです。

例文

  • このドラマは1クール目の視聴率が良かったため、続編がつくられることになった。
  • 「最近は1クールもたないで打ち切られることも多いのに、息が長くてすごいね。」
  • 「第3クールの一押しドラマってどれ?」

1クールが3か月の理由

昔は半年間放送されることも多かったらしい。では、なぜ3か月になってしまったのでしょうか。

理由は市場規模の縮小のようです。昔に比べ、インターネットの発達やバブルの崩壊でテレビ離れが進み、視聴率が全体的に低下しました。そのため、人気のないドラマを放送する余裕がなくなり、早く打ちきれるように短くなったと言われています。同じ理由で完結前の打ち切りも増えているという意見もあります。

1クールの海外での長さ

上記のように、1クールは日本では3か月分で13回となります。日本のドラマとしては当たり前になっていますが、話数が短いとよく聞きます。では、海外ではどうなのでしょうか。

アメリカ合衆国

まず、合衆国から。先に取り上げた『24』では1シーズン24話です。『LOST』は最初の3シーズンは24話くらいで、後半は15話くらいです。2シーズン分を3分割したらしいです。このように合衆国では24話くらいが一般的です。

英国

英国では『ダウントン・アビー』が1シーズン8話。『シャーロック』が3話。『THE HOUR裏切りのニュース』でも6話と比較的短い話数が多いようです。

フランス

有名なフランスドラマだと『トランスポーター』で24話。『ヤング・ホープ美しき異端児』で10話です。どちらも合作なのでアメリカやカナダに合わせたのかもしれませんね。長寿番組で知られる『女警部ジュリー・レスコー』は1シーズンのみで100話以上。必ずしもクールで区切ることにこだわりはないのかもしれません。

韓国

韓国ドラマも必ずしもクールで区切るこだわりはないようです。有名どころでは日本との合作『冬のソナタ』で20話。『チャングムの誓い』で50話以上。『ラブレイン』で20話です。


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