「間接フリーキック」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは「間接フリーキック」という言葉をご存知ですか。サッカーの反則として課されますが、「直接フリーキック」との違いやどの反則が「間接フリーキック」になるのか、理解されている方は少ないのではないでしょうか。ここでは「間接フリーキック」について説明していきます。

目次

  1. 間接フリーキックとは
  2. 間接フリーキックの使い方
  3. 間接フリーキックになる反則
  4. 間接フリーキックが直接ゴールに入ったら
  5. 審判を見て間接フリーキックと判断する方法

間接フリーキックとは

間接フリーキックとは、サッカー競技規則第13条フリーキックに規定されており、2人以上の選手がボールに触れた後でないとゴールが認められないフリーキックのことを言います。

フリーキックとは、何らかの反則が行われたときに、反則を受けた側が反則を受けた位置から、相手の妨害を受けることなくボールを蹴り、試合を再開できるルールのことです。

フリーキックには、他に直接フリーキックとペナルティキックが含まれます。

また、フリーキックが行われるとき反則をしたチームは、反則をした地点から9.15m(10ヤード)の距離を置かなければいけません。ただし、ゴールまでの距離が近く、9.15mも離れられない場合は、ゴールライン上に並ぶことになります。

間接フリーキックの使い方

①相手が蹴ろうとしたボールを頭でクリアしようとしたとき
「あれは危険な行為だから、間接フリーキックになるよ」

②ペナルティエリア内で間接フリーキックになったとき
「ペナルティエリアの間接フリーキックは、ゴールラインに壁が並ぶ珍しい光景が見られるよ」

間接フリーキックになる反則

間接フリーキックは、以下に説明する①~⑧の場合に与えられるペナルティです。①~④がゴールキーパーのペナルティ、⑤~⑧がその他の選手のペナルティです。なお身体的接触を伴う反則は、全て直接フリーキックになります。

①6秒ルールを破る

ゴールキーパーは手でボールを保持してから、6秒を越えて手で保持し続けると反則を取られます。これを「6秒ルール」と言います。これは、ゴールキーパーによる時間稼ぎや試合の進行をスムーズにするために設けられているルールです。

②一旦ボールを手放した後に、敵が触れる前に、再度手で触れる

ボールを地面に転がしたり、ドリブルをしたりすると手放したとみなされ、その後手でボールに触れると反則になります。しかし、ボールを地面についたり、上に投げてキャッチした場合は含まれません。
これも時間稼ぎや試合の進行をスムーズにするために設けられています。

③味方のバックパスを手で触れる

これは「バックパス・ルール」と呼ばれています。詳しくは、意図的に味方により蹴られた(膝、大腿、脛は含まない)ボールを、ゴールキーパーが直接手で触れる行為のことを言います。

蹴られたボールとあるように、頭や胸などでゴールキーパーへ戻す行為は反則になりません。またキックミスで故意にゴールキーパーへ渡ってしまった時も同様です。

④味方のスローインを手で触れる

ゴールキーパーが味方のスローインを直接手で触れると、敵に間接フリーキックが与えられます。味方のスローインを足でコントロールした場合は反則にはなりません。

⑤危険なプレー

ボールを扱ったプレイで、自分を含む選手を怪我させる恐れのある行為は危険なプレーとして間接フリーキックを与えることになります。

例えば、ボールを敵の頭の高さまで足を振り上げて蹴ろうとしたり、足の裏が見える状態でスライディングをしたりすることが挙げられます。他に敵がボールを蹴ろうとしているところに、頭から突っ込むことも自分を危険にさらす行為として反則を取られます。

⑥敵の進路妨害をする

自分や敵が明らかにプレーに関与できないときに、意図的に敵の進路妨害をして、スピードを落とさせたり、進路変更をさせたりする行為は反則となります。プレーに関与できないときとは、あくまで主審の判断にもよりますが、ボールからおよそ2mとされています。

⑦ゴールキーパーがボールを離そうとすることを邪魔する

具体的には、ゴールキーパーが、ボールを投げたり、パントキック(ボールを手放し、地面に着く前に蹴ること)したりする際に、そのすぐ前で妨害する行為のことです。

⑧オフサイド

オフサイドとは、攻撃側の待ち伏せを防ぐためのルールです。具体的には敵の最終ラインを越えた位置でパスを受ける行為のことを言います。オフサイドは試合中に最も多い反則の1つです。

間接フリーキックが直接ゴールに入ったら

上記で説明した通り、間接フリーキックは直接ゴールは狙えません。にもかかわらず直接ゴールに入ってしまったときはどうなるのでしょうか。

その場合は、相手チームのゴールキックから再開となります。

ちなみに、滅多にないことですが、間接フリーキックを直接オウンゴールしてしまうと、相手のコーナーキックから再開となります。あくまで間接フリーキックということでオウンゴールにはならないところが面白いですね。

審判を見て間接フリーキックと判断する方法

間接フリーキックに該当する反則があったとき、主審は笛を吹いたあとに腕を上方に上げます。そして腕をフリーキックが行われる方向へ腕を横に伸ばした後、間接フリーキックが終わるまで上方に腕を上げ続けます。

直接フリーキックの場合は、笛を吹いたあとに腕を横にして、フリーキックが行われる方向を指します

つまり、笛を吹いた後に、間接フリーキックなら腕を上方に、直接フリーキックなら腕を横に上げるということです。

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