「影響」とは?意味や使い方・類語をご紹介

「影響」という言葉をご存知でしょうか。割と見聞きしやすく、「〇〇に影響を受ける」や「影響される」のような形で、新聞や雑誌など、色んなところでよく使われています。ここではそんな「影響」の意味や使い方を、類語も含め、順々に紹介していきます。

目次

  1. 「影響」の読み方
  2. 「影響」の意味
  3. 「影響」の使い方
  4. 「影響」の類語

「影響」の読み方

まず「影響」は、「えいきょう」と読みます。訓読みで「影」は「かげ」、「響」は「ひび(き)」と読む字です。どちらの漢字も義務教育で言えば、中学校で習います。

「影響」の意味

「影響」とは、密接な関係上で、ほかの物事に力を及ぼし、反応や変化を起こさせることを表します。もう少し噛み砕いて言いますと、何かの作用がそれ以外にも及ぶ、というようなことです。

上述の訓読みを踏まえて、たとえば影は、そのモノの形に従って変化します。人間の影でしたら、その人が手を挙げれば、影も手を挙げますよね。一方で響きとは、音に応じます。音が大きければ、そのぶんだけ大きく響きます。

ちょっと分かりづらいかと思うので一部を繰り返しますが、「影響」はそういう風に片方の作用によって、もう片方が反応することです。ここでの「影」や「響」の字は、作用が及ぶモノの象徴というか、代表的な現象として用いられているわけです。

「影響」の使い方

「影響」は名詞としてそのまま使われる一方で、動詞として「する」や「される」をつけ、サ行変格活用されます。

たとえば「恋人の趣味に影響された」と使えば、「恋人の趣味が自分に変化を及ぼした」という意味になります。また「この事件は株価に影響するだろう」の場合は、「事件の作用で株価が変化するだろう」という意味です。どちらも動詞として使っています。

名詞として使う場合は「彼の影響を受ける」、「大した影響はない」、「環境に影響を及ぼす」などのような表現があります。「影響を及ぼす」については及ぼすという意味が重なりますが、正しい使い方です。

他には少し限定的ですが、たとえば「赤色の服が好きな姉の影響で、妹も赤色の服を欲しがる」の場合、真似するようなニュアンスを含みます。

「悪影響」について

「悪」と合わせた「悪影響」とは、悪い影響、好ましくない変化を表します。これは「影響」と使い方が少し違って、「悪影響を与える」や「悪影響を及ぼす」と、大抵は名詞として用いられます。

「影響力」について

「影響」は「力」と合わせ、「影響力」という形でもよく使われます。この言葉は作用を及ぼし、変化をもたらす力のことです。ここでの力とは権力やセンスなど、広い範囲を示します。

そして「影響力」は、ある、ない、強い、弱いと一緒に使われることが多めです。「彼はグループの中でも影響力がある」や、「彼女はこの界隈で影響力が強い」などのような使い方があります。

「影響」の類語

「影響」の類語には、「差し響き」、「感化」、「効果」、「風動」などがあります。

「差し響き」について

「差し響き」とは、ほかに関係が及ぶことや、影響を表します。「影響」とはほぼ同じ意味で、小説などで見かける言葉です。「影響」と比べると、あまり一般的ではないかもしれません。

「感化」について

「感化(かんか)」とは、考え方や行動に影響を与えて、変化させることを表します。「影響」とは似ていますが、この言葉は考えを変えるようなニュアンスが強めです。

変化を起こすことを幅広く表す「影響」に対し、「感化」は変化の中でも、思考や行動を指します。少しニュアンスが違っていますね。

「風動」について

「風動(ふうどう)」とは、風が草木を揺れ動かすかのよう、靡かせて従えることを表します。引いては感化することや、感化されることという意味です。

この言葉は「感化」における考えの変化を、風による草木の動きに例えているわけですね。ただ「風動」は古い読み物などで使われている言葉なので、「感化」と比べて一般的ではないかもしれません。現代では単に「感化する」や「感化される」と表すことが多いかと思います。

「効果」について

「効果(こうか)」とは、望ましい結果や効き目のことです。それ以外にもエフェクトという意味がありますが、本題から逸れてしまうので、そちらの詳細は省きます。

たとえば「薬の影響で眠い」は、それが望ましい効き目でしたら、「薬の効果で眠い」と言い換えられます。また「効果」がすぐに現れることを「効果てき面」と表したり、宣伝の望ましい結果を「宣伝効果」と表したりします。


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