「アコギ」とは?意味や使い方をご紹介

「アコギ」と聞くと、皆さん何をイメージされるでしょうか?歌手が弾き語りに使うギターでしょうか?それとも「アコギな商売」の悪いイメージでしょうか?ふたつの意味を持つ言葉ですので、こちらでは「アコギ」と「阿漕」の二つの言葉を取り上げ、意味と使い方をご紹介します。

目次

  1. 「アコギ」とは
  2. 「アコギ(アコースティックギター)」の意味
  3. 「アコギ(阿漕)」の意味
  4. 「アコギ」の用例

「アコギ」とは

「アコギ」には、「アコースティックギターの略」と、「阿漕」のふたつの意味があります。

カタカナで「アコギ」と表記されていれば、多くの方は「アコースティックギター」をまず思い浮かべるのではないでしょうか?一方の「阿漕」も、聞いたことはあっても、正確な意味をご存知ない方も多いと思いますので詳しく見ていきましょう。

「アコギ(アコースティックギター)」の意味

「アコースティックギター」は「生ギター」とも言われるギターの一種です。基本的に電気を使わずにボディの中の空洞で音を共鳴させて演奏されますacoustic=気的に増幅していない楽器)。

また、基本的にスチール弦が6本張られており、ピックを使って弦を弾いて音を出します。フォークソングの弾き語りなどで使われるフォークギターは、このアコギの一種です。

これに対し、アコギより薄いボディで、電気を使って音を出すのがエレクトリックギター(エレキ)です。

「アコギ(阿漕)」の意味

「阿漕」はもともと、現在の三重県津市の海浜にあたる「阿漕ヶ浦」という地名の略です。ここは伊勢神宮に奉納する魚を獲るための漁場で、殺生禁断の地とされていました。この場所から「阿漕」という言葉は様々な意味に転じます。

「アコギ(阿漕)」の変遷

まず、平安時代に編纂された『古今和歌六帖』に「逢ふことを阿漕の島に引く鯛のたびかさならば人も知りなむ」という歌があり、ここから①たびかさなり、しつこいことという意味が生まれました。

また、禁漁区であった阿漕ヶ浦でたびたび密漁をしていた漁夫の伝説があり、そこから②いつまでも欲張ること、ずうずうしいことにも言うようになりました。

さらに、この漁夫が密漁で捕えられ、簀巻きで海に沈められて地獄で苦しむ様を描いた能があり、そこから③ひどく扱うさま、無慈悲であるという意味を持つようになったとも考えられます。

現在「阿漕」は貪欲で無慈悲なさま」「ずうずうしく厚かましいさまを言いますので、主に②③の意味を汲んでいるのでしょう。

「アコギ」の用例

【アコースティックギター】

  • アコギを始めようと思うんだけど、どのメーカーのものがいいだろう?

【阿漕】
  • あの会社のやり方はあまりに阿漕だ。
  • 「アムロ、私はあこぎな事をやっている。近くにいるのなら、この私を感じてみろ」(『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より)


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