「嘘」とは?意味や使い方・類語をご紹介

「嘘」はつくのもつかれるのも好ましいものではありませんね。「嘘」にはたくさんの類語があります。「嘘も方便」という慣用句などもありますので覚えておくと役に立つかもしれません。今回は「嘘」の意味や使い方について類語も含めてご紹介します。

目次

  1. 「嘘」とは
  2. 「嘘(うそ、偽り)」の類語
  3. 「嘘(不適切、不適当)」の類語
  4. 「嘘」の慣用句

「嘘」とは

「嘘」は、本来「口をすぼめて息を長くはく」ことを意味しています。口から出るものですから、その場をとりつくろう言葉がもともとの意味だといわれています。

事実ではないことを本当であるかのようにだまして言うことば。また、事実でないこと

人をだましたり、あざむいたりするために言うことばや事実に反する事柄をいいます。

【使用例】

  • どうしてそんな嘘をついたのかな
  • それは真っ赤な嘘だよね
  • そんな顔をしていたらすぐに嘘がばれるから

事実だと信じられないことを強調していう

「〇〇のよう」「〇〇みたい」などの形で使います。

【使用例】

  • さっきまでの痛みがまるで嘘のように治まった
  • 開店セールで嘘のように安く買えたよ
  • 優勝できたなんて嘘みたいだ

間違っていること。あやまり。

「正しくないこと」です。

【使用例】

  • 嘘の字を書いてはいけません
  • 嘘の内容が書かれた記事は困ったものだ

適切、適当でないことを表す

主に「〇〇なければ嘘だ」「〇〇なくては嘘だ」という形で使います。

【使用例】

  • ここで立ち直らなくては嘘だ
  • こんなところで引き下がっては嘘だ

事の意外さに驚いていう感動詞

この場合、表現方法として「うっそー」という形で使います。

【使用例】

  • うっそー、そんなのちっとも知らなかったよー

「嘘(うそ、偽り)」の類語

  • 偽り(いつわり)
周囲をあざむくこと。当てにならないことを言います。「偽りの涙」「うそ偽りは言いません」
 
  • 虚偽(きょぎ)
真実でないことを真実のように見せかけることをいいます。「虚偽の申告をする」「虚偽行為」
 
  • 虚構(きょこう)
本当のように仕組むことや作為をくわえること。また、そのもの。「虚構を見破る」
 
  • 作り事(つくりごと)
隠すためにないことをあるように見せることをいいます。「彼の病気はまったくの作り事だ」
 
  • 空事(そらごと)
事実ではなく空想でつくりあげたこと。またはいわれのない話のことをいいます。「空事ばかりだから信用されないんだよ」
 
  • 絵空事(えそらごと)
想像で描いた絵のように真実味にかけることです。「月旅行の話も絵空事ではなくなってきたね」
 
  • まやかし
ごまかしたもの。にせもののことをいいます。「この壺はまやかしだ」「まやかしの愛情」
 
  • 如何様(いかさま)
なるほどと思われるようなインチキなにせもののことをいいます。「買わされた品はいかさまだった」
 
  • 眉唾物(まゆつばもの)
疑わしく、いかがわしいもの。眉につばをつけてだまされないように用心しなければならないもののことです。「話がうますぎて眉唾物だ」
 
  • 事実無根(じじつむこん)
事実にもとづいていないこと。実際にはまったくそうではないことをいいます。「そんなうわさは事実無根だ」
 
  • 荒唐無稽(こうとうむけい)
根拠がなくでたらめであることをいいます。「荒唐無稽な話をするな」
 
  • 根も葉もない
なんの根拠もないことです。「根も葉もないうわさを流す」
 
  • 虚言(きょげん)
他人をあざむく言葉をいいます。「虚言を並べ立てる」
 
  • 法螺(ほら)
大げさなうそのことです。「法螺を吹く」「大法螺ふき」
 
  • 二枚舌(にまいじた)
うそや前後が矛盾したようなことを言うこと。またはその言葉をいいます。「平気で二枚舌を使う」

「嘘(不適切、不適当)」の類語

  • 不適当(ふてきとう)
うまく当てはまらないことをいいます。「その場に不適当な発言」「この本は教材には不適当だ」
 
  • 悪い(わるい)
好ましくない。適当でないことです。「その遊びは子供の教育に悪い」
 
  • 不都合(ふつごう)
都合が悪いことです。「何も不都合はありません」
 
  • 不向き(ふむき)
好みや性質に合わないことをいいます。「彼はこの商売には不向きな性格だ」

「嘘」の慣用句

嘘から出た実(うそからでたまこと)

うそで言ったこと、そのつもりでなかったことが、結果的に本当になってしまうことをいいます。「まこと」の漢字は「実」「真」「誠」がありますが「実」が一般的です。類語には「瓢箪から駒」「虚は実を引く」などがあります。

嘘も方便(うそもほうべん)

その目的をとげるためには、時にはうそをつくことも必要になるということをいいます。「いつか飲みに行きましょうね」「ごめんなさい、今日は先約があって」「また今度連絡ください」「大丈夫です、なんとかします」などなど、意識するしないは関係なく多くの人が「嘘も方便」を使っていますよね。

英語の表現にも、The end justifies the means.(結果は手段を正当化する)や、A lie is often expedient.(うそはしばしば間に合わせの方法(手段)になる)という言い回しがあります。

嘘つきは泥棒の始まり(うそつきはどろぼうのはじまり)

平気でうそを言うようになると、平気で盗みを働くようになえるということをいいます。「嘘も方便」の対義語になります。

嘘八百(うそはっぴゃく)

数多くのうそ。またはすべてがうそであること。うそで固めることをいいます。「八百」は実際の数ではなく「数が多い」という表現です。「八百八町(はっぴゃくやちょう)」「八百八橋(はっぴゃくやばし)」の「八百」と同じ使い方ですね。

「よくそんなに嘘八百を並べられたもんだよ。呆れて物がいえない」「嘘八百の情報を信じてしまった自分も悪いと反省しています」「あの人はいつも嘘八百を言ってるから誰にも信用されないんだよ」というふうに使います。


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ