「金字塔」とは?意味や使い方をご紹介

素晴らしい業績をたたえる時に使われる「金字塔」という言葉をご存知ですか?語感の響きのよさから印象に残りやすく、自分の言葉として使えたら素敵なワードのひとつですし、意味もぜひ知っておきたいものです。今回は「金字塔」の意味と使い方についてご紹介します。

目次

  1. 「金字塔」の意味は?
  2. 「金字塔」の使い方
  3. 「金字塔」の語源
  4. 「金字塔」の歴史

「金字塔」の意味は?

「金字塔(きんじとう)」はもともと、エジプトのピラミッドのことを指す言葉でした。しかし時代の変化とともに、本来の意味で使われるケースはほとんどなくなっています。

現代日本では、ピラミッド建造の大偉業になぞらえて、偉業を成し遂げた時に比喩として「金字塔を打ち立てた」といった表現で用いられることが主流となっています。

「金字塔」はどんな塔?

「ピラミッド」という意味で使われることがほとんどなくなってしまった今では、「金字塔」という言葉から連想されるイメージは、人によって様々なものになっているかもしれません。

例えば、キラキラした「金閣寺」を連想したり、「金メダル」や「立派なもの」「輝かしいもの」といったイメージを抱いたりするかもしれません。しかし、この言葉は「色」のイメージによって作られたものではありませんでした。

「金字塔」は、「形」のイメージをもとにして作られた言葉です。つまり「”金”の字のような形をした塔」のことなのです。

「金字塔」の使い方

  • 彼女は、スポーツの世界で輝かしい金字塔を打ち立てた
  • 彼は経済界の金字塔的な存在だ
  • この作品こそ、まさしく日本映画の金字塔だ

「金字塔」の語源

「金字塔」という言葉が作られた時代のことをひも解いてみましょう。この言葉が記録されている最古の資料は、1860年代に中国で作られた『英華字典』です。この言葉が生まれたのは、中国なのです。

中国では、「塔」という字は「高い建物」を意味します。中国にはピラミッドを表す言葉は他にもいくつかありましたが、「”金”という字のような形をしている高い建物」という言葉として生まれたのが「金字塔」でした。

「金字塔」の歴史

中国で「金字塔」という言葉が作られた1800年代半ば頃といえば、日本は江戸時代です。鎖国当時の日本にとって、海外の様々な知識を輸入するための大きな情報源は、中国とオランダの2つしかありませんでした。

しかし、ピラミッドの存在については、当時の日本でも絵図とともに知られていました。

「金字塔」の伝来

日本人で初めてピラミッドを実際に見たのは、江戸幕府が1864年に派遣した使節団だとされています。その際の記録にはピラミッドのことを「三角山」と表していますので、「金字塔」という言葉は日本人に知られていなかったということが分かります。

一方、中国ではピラミッドを表す言葉が他にもありましたが、「”金”という字のような形をした塔」という表現が使われはじめるようになっていました。

そして「金字塔」が「英華字典」に収められるようになり、その辞書が日本に渡って和訳された結果、日本人にも知られる言葉となったのです

「金字塔」の普及と変遷

中国で作られた「金字塔」という言葉は、明治初期に漢学者・岡本監輔によって著された世界通史『万国史記』によって広く知られるようになり、ピラミッドを意味する様々な言葉の中でもメジャーな表現として一般化していきました。

さらに明治末期に入ると、「金字塔」は単にピラミッドを意味する言葉としてだけではなく、「最高峰の物もの」といった比喩的な意味を帯びるようになっていきました。新聞記事の中でも好んで用いられるようになり、「金字塔を打ち立てた」といった比喩表現が広まっていったのです。

現代日本では、ピラミッドを表す際には「ピラミッド」を、「大偉業」をあらわす際には「金字塔」を用いるというように、成句本来の意味を離れて使い分けられるようになっています。

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