「シミュレート」とは?意味や使い方をご紹介

ニュースでよく見る「シミュレート」という言葉、使われているシーンからなんとなく意味をご存知かもしれません。しかし、意味をきちんと知って自分でも使えたら、かっこいいと思いませんか。この記事では、シミュレートについて意味と使いどころをご紹介します。

目次

  1. 「シミュレート」の意味
  2. 専門用語としての「シミュレート」
  3. 「シミュレート」と似ている言葉

「シミュレート」の意味

「シミュレート」とは、英語動詞の"simulate"が日本語化したカタカナ語で、現実には起こっていないことや、複雑で理解しづらい出来事を、シンプルな形で再現して何が起こるか確かめることです。「シミュレーションする」というのも同じ意味です。

地震など、現象そのものを観察することは難しいけれども、どうしてもそのメカニズムや影響を知りたいことは多くあります。シミュレートは簡易的にであってもそのような現象に関する知識を得ることが出来る、強力な手段なのです。

専門用語としての「シミュレート」

「シミュレート」は多くの分野で使われています。いつものニュースをより深く理解するには、分野ごとの使い方を知ることも大切です。

科学の「シミュレート」

地震、津波といった災害は、発生したその時に何が起きているのか知ることは難しいですが、シミュレートによってこれを予測することができれば、被害を小さくする対策を考えることができます。

また、自動車の自動運転など、うまく動作するか確かめるのに危険を伴うものについても、シミュレートは有効です。

こうしたシミュレーションはコンピュータ上で行われ、現実世界で起こっていることをどんな風に再現するかは科学者の腕の見せ所です。自然現象をコンピュータが数字で扱えるようにするのはとても難しいものです。

ニュースで見る災害の被害予測は、実は専門家が苦心して行うシミュレートの賜物であり、同時に自然現象の複雑さゆえの不確かさとも常に背中合わせなのです。

仕事の「シミュレート」

コンピュータ上のものに限らず、「シミュレート」は様々な場面で使われます。ビジネス関連の文脈で「シミュレート」と言う場合は、比較的単純な計算で見積もりを行ったことを意味します。例えば以下のように使えますね。

  • 昨年夏の気温とアイス売り上げの推移から、今年の売り上げをシミュレートしました!

この場合は、現実にはまだ分からない未来の売り上げを、昨年と同じようにアイスが売れると仮定して計算することを「シミュレート」と表現しています。

また、ドライビングシミュレータ、フライトシミュレータなどのように、専門的なスキルを学ぶために現実の仕事を再現した装置を用いることもあり、これも重要なシミュレートの例と言えます。実際の飛行機などで練習をして事故を起こしては大変なので、安全に練習できるのがいいところですね。

遊びの「シミュレート」

「シミュレート」は専門的な用語であると同時に、日常会話に使える気軽な言葉でもあります。最も身近で多く使われているものの一つはゲームでしょう。例えば恋愛シミュレーションゲームはゲーム内でキャラクターとのやりとりを行うことで恋愛を再現(=シミュレート)したものと言えます。

また、会社や牧場の経営や一つの町を成長させるゲームも現実をシミュレートするもので、コンピュータゲーム・ボードゲームともに豊富に存在します。友人と集まってゲームの駆け引きを「シミュレート」するのも乙なものですよ。

「シミュレート」と似ている言葉

「シュミレート」との違い

「シミュレート」は英語の"simulation"を語源に持つ言葉ですが、「シュミレート」はそのような語源は無く、単に「シミュレート」の言い間違えから生まれた言葉のようです。

「シュミレート」と言っても意味は通じますが、正しい言葉ではないので、「シミュレート」と言うように心がけるのが望ましいでしょう。

「エミュレート」との違い

「シミュレート」、「エミュレート」は殆ど同じ意味の言葉ですが、「シミュレート」が物事を再現して確かめる実験全般を表すことが多いのに対し、「エミュレート」はコンピュータ上での実験を指すことが多いです。

ゲームのエミュレータなども該当しますが、「エミュレート」というと「iPhoneで動作するアプリケーションをエミュレータを介してAndroidで動作するかどうかテストする」など、ある環境で使用するプログラムを擬似的に再現した他の環境で動かす、という状況を表現することができます。

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