「ディベート」とは?やり方やルール・ディスカッションとの違いも紹介

ディベートとは一定のルールにしたがって第三者を説得する討論のことです。単なる話し合いを意味するディスカッションとは違い、ディベートとは賛成と反対に分かれ、論理的に説得を試みることに焦点が当てられます。やり方やルールについて説明します。

目次

  1. ディベートとは
  2. ディベートのやり方
  3. ディベートとディスカッション
  4. ディベートのルール

ディベートとは

ディベートとは大きく2つの意味で使われます。

あるテーマについて賛成・反対の立場に分かれて議論すること

一般的には、何かのテーマについて賛成や反対などの立場に分かれて議論することです。この場合、もう一つの用法と区別して、広義のディベートと呼ばれることもあります。

教育目的で行われる討論(ディベート)

また、特に教育目的で行われる討論はアカデミックディベートや教育ディベート、協議のディベートと呼ばれ区別されます。

こちらはルールや役割が決まっており、大会などもある競技的側面が強いものとなっております。賛成と反対に個人の意思とは無関係にチーム分けされ、ジャッジと呼ばれる審判を説得することができた方が勝利するというコミュニケーションやレクリエーションです。

この記事では後者の教育ディベートを中心に取り上げます。

ディベートのやり方

ディベートは次のように進んでいきます。

  1. 役割分担
  2. 資料収集
  3. 討論
  4. 判定

役割分担

ディベートをする前にいくつか決めることがあります。まず、テーマです。ディベートで取り上げられるテーマには政治や社会問題、道徳などがあります。

また、参加者の立場も決めます。賛成、反対、ジャッジの3つの立場があります。この時、個々人の意見や主義思想、信条などは考慮されません。ランダムに決められます。つまり、自分が個人的には反対していても賛成派として討論することもあり得ます。

なぜこのような方法がとられるのでしょうか。理由はこの活動の目的にあります。あくまでも教育目的です。いつもと違う立場に立つことで多様な視点で考える力を養成しようとしているのです。

資料収集

役割が決まったとは資料の収集と意見の決定の時間となります。この時間の長さはディベートによって異なります。長い場合には数か月、短いと数時間で意見を決めて討論に挑まなくてはなりません。

討論

ディベートの討論は片方の意見表明から始まり、その意見への反論を繰り返してゆきます。たいていは賛成派の意見から始まります。質疑応答の時間が終わった段階で最終弁論、すなわち最後の意見表明となります。

判定

ディベートの勝敗はジャッジの役割を持った人が決めます。ディベートの議論に論理性が求められるように、勝敗もまた論理的に判断しなければなりません。ジャッジの人数にもよりますが、勝敗はジャッジの多数決で決まることが多いようです。

ディベートとディスカッション

ディベートと似た言葉にディスカッションがあります。混同されて使われることもある言葉です。ディスカッションもまた議論や話し合いを指す一般的な言葉です。しかし、ディスカッションと呼ぶ場合には必ずしも意見が対立しているとは限りません。

ディベートとディスカッションの違い

広義のディベート、狭義のディベートのどちらであってもディベートは意見の対立と説得の試みが見られます。この賛成派と反対派という意見の対立と説得がディベートの特徴です。この点でディスカッションとディベートは違うものといえるでしょう。

ディベートのルール

ディベートなは必ずルールが決まっています。詳細は異なれど、以下のルールは基本的に不変です。

  • 論理を重視
  • 人格と内容の分離
  • 時間制限

ディベートは論理的に行われるものです。意見を述べる時は理由を加える・感情だけで話さない・理由と意見の間に飛躍を挟まないなど注意が必要です。

また、ディベート中は相手の社会的立場は分けて考えます。重要なのはそれが誰の意見であるかではなく、どんな意見でその理由がなんなのか、です。上下関係、なかの良さにとらわれずに意見を検討することが重要視されます。

そして時間制限。意見を表明する時間、質疑応答それそれ決まっています。与えられた時間でいかにジャッジを説得できるかがディベートのポイントです。

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