「持て余す」とは?意味や使い方を類語を含めてご紹介

皆さんは「持て余す」という言葉をご存知でしょうか。「扱いに困る」という意味で、一般的によく使用される表現なので、耳にしたことのある方も多いでしょう。ここではそんな「持て余す」の意味や使い方を、類語とのニュアンスの違いを含めわかりやすくご紹介します。

目次

  1. 「持て余す」の読み方と意味
  2. 「持て余す」の類語
  3. 「持て余す」の使い方
  4. 「ひまで体を持て余す」の使い方と類語

「持て余す」の読み方と意味

「持て余す」は「もてあます」と読みます。「処置に困ること。取り扱いに苦しむ。手に余る」という意味です。

大きすぎたり重すぎる荷物を両手で抱えたとき、運ぶのが非常に困難だった、持ち上げたはいいが一歩も動けなくなったなんて経験が、みなさんにもおありではないでしょうか。この「手に余る」という感覚を、比喩的に使ったのが「持て余す」です。

たとえば機能が多すぎて操作が複雑な複合機などを使いこなすのは至難の業ですよね。この場合、複合機の性能が自分の能力を上回って、取り扱いに困っている状態です。これを「複合機を持て余す」と表現します。また「持て余す」は、感情や時間といった抽象的なものに対しても使えます。

「持て余す」の類語

「手に余る」は物事が自分の能力をこえていて、取り扱いに困るという意味の言葉です。意味は「持て余す」と共通しますが、「持て余す」は処置に困る理由が自身の能力に関係しない場合にも用いられます。つまり、「持て余す」は「手に余る」の意を内包しているわけです。

また「持て余す」に似た言葉に「お手上げ」がありますが、どう取り扱ったものかと頭を悩ませる印象の「持て余す」に対し、「お手上げ」はもうどうにもならないとさじを投げているニュアンスです。

「持て余す」の使い方

「持て余す」は人物に対しても使用されます。例えば「わんぱく小僧を持て余す」の場合は、子どもの元気が良すぎて、自分の言うことを聞かないという意味で使います。

「世間の持て余し者」という場合は、世間という大きなコミュニティが一人の人間の取り扱いに困っているということになり、視点は変わっても取り扱いに困るのは同じです。

【例文】

  • 最新機器を持て余す。
  • わんぱく盛りの子を持て余す。
  • 出社までの時間を持て余す。
  • 彼への感情を持て余す。

「ひまで体を持て余す」の使い方と類語

「ひまを持て余す」や「ひまで体を持て余す」という言葉もよく耳にするのではないでしょうか。「ひまで体を持て余す」場合は、時間はあるがやることがないという意味になります。時間に対して取り扱いに困っている状態になるのです。

似た意味の類語としては、「手持ち無沙汰(てもちぶさた)」や「時間を持て余す」、「退屈」などがあり、英語では「They don't know what to do with their free time.」と言います。

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