「面の皮が厚い」とは?意味や使い方をご紹介

「面の皮が厚い」は、「つらのかわがあつい」と読みます。耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。しかし、語調が強く、人を褒める言葉ではないので、使う際には注意が必要です。ここでは「面の皮が厚い」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 「面の皮が厚い」の意味
  2. 「面の皮が厚い」の例文と使い方
  3. 「面の皮が厚い」の類語
  4. 「面の皮」が含まれる表現

「面の皮が厚い」の意味

「面の皮が厚い」は、恥知らずでずうずうしい様子、ひどく厚かましい様子を表す慣用句です。

「面」とは

「面(つら)」には、いくつかの意味があります。一つは、上っ面、文字面など「表面」という意味です。また、面汚しなど「面目、体裁」という意味もあります。

「面の皮が厚い」の「面」はそのどちらでもなく、「顔」のぞんざいな言い方です。ぞんざいというのは、言動が乱暴で不作法である、ということです。つまり「顔」とは言わずに、「面」と言うことで、丁寧さが失われ、強く荒っぽく非礼なニュアンスが生まれるのです。

あまり上品な表現とは言えず、通常いい意味で使われることはありません。「面の皮」以外にも、外面(そとづら)、ばか面、紳士面、女房面などといった使い方があります。

ちなみに、「顔」の古風で上品な表現は「かんばせ」と言います。「花のかんばせ」とは、「花のように美しい顔」という意味です。

「面の皮が厚い」の例文と使い方

  • お姉ちゃんの元旦那、うちに来て3000円貸してくれ、だって。先月仕方なく貸した5000円も返してもらってないんだよ。面の皮が厚いにもほどがあるよね。
  • ゆきちゃんほど面の皮が厚い人、見たことがないよ。すぐに家の前まで迎えに来てほしいって言っておきながら、連絡なしで一時間も待たされた。彼氏と電話してたんだって。謝りもしなかったよ。
  • かおちゃん、課長と不倫してたんでしょ?昨日職場で奥さんと修羅場になったのに、今日は普通に仕事してるよね。あんなに面の皮が厚い人だとは思わなかったよ。
面の皮が厚いと、表情をなかなか読み取ることができません。恥じらいの表情も見られず、周りの人たちに嫌な顔をされても反省の色も見られず、ふてぶてしい、図太い様子になります。

「面の皮が厚い」は、そうした様子を非難したいときに使われています。強い表現なので、使う際には注意してくださいね。

「面の皮が厚い」の類語

「面の皮が厚い」と同じように、ずうずうしい様子を表現したものをいくつかご紹介します。

  • 面の皮の千枚張り(つらのかわのせんまいばり)
これは「面の皮が厚い」をさらに誇張した表現です。普通の人の顔の皮が一枚だとしたら、それが千枚はりつけてあるようだ、ということです。ですから、それほど厚かましく、恥知らずな人を例えた表現と言えます。

また「面の皮が厚い」は、四字熟語などでは以下のように表現されます。
  • 厚顔無恥(こうがんむち):厚かましく、恥を恥とも思わないこと。
  • 鉄面皮(てつめんぴ):鉄でできている面の皮。そのくらい厚かましいこと。
  • 面張牛皮(めんちょうぎゅうひ):牛の皮を面に張ったように厚かましいこと。
他にも「面の皮」以外の言葉で表現した言い方もあります。
  • 心臓が強い:度胸がよく、厚かましいこと。
  • 心臓に毛が生えている:ずうずうしく、平然としていること。
  • 臆面(おくめん)もなく:恥知らずで、ずうずうしい様子。

「面の皮」が含まれる表現

「面の皮」は「顔の皮」という意味ですが、「面の皮が厚い」以外にも「面の皮」が含まれる慣用的な表現がありますので、いくつかご紹介します。

【面の皮を剥ぐ(はぐ)】
ずうずうしい人をやり込めて、大恥をかかせたり、正体を暴いて面目を丸つぶれにしてやることを言います。「面の皮をひんむく」、「面の皮をひんめくる」とも言います。

【いい面の皮だ】
割に合わない目にあった時、自分の事であれば自嘲的に、他人の事であれば同情的に使う表現です。

また、山形県の俗諺(ぞくげん)には「面の皮が厚い人は、尻の穴が小さい」という表現もあるようです。これは、恥知らずでずうずうしい人は、けちで度量が狭いものだ、という意味です。


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