「嗚咽」とは?意味や使い方をご紹介

「嗚咽(おえつ)」とは、「泣く」ことを表す言葉です。「おえつ」という読み方から、「オエッとえずく」と勘違いしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、「嗚咽」の正しい意味や使い方、さまざまな「泣き方」を表す言葉も交えてご紹介します。

目次

  1. 「嗚咽」とは
  2. 「嗚咽」と「えずく」
  3. 「嗚咽」の例文と使い方
  4. さまざまな「泣き方」
  5. ネット用語としての「嗚咽」

「嗚咽」とは

「嗚咽(おえつ)」とは、「息を詰まらせるように泣くこと」という意味の言葉です。「むせび泣く」ともいいます。

「鳴」という漢字には、「嘆息(たんそく:どうにもならず溜め息をつくこと)の声」や「歌う声」、「なげく」という意味があります。また、「咽」は「のど・咽喉」や「飲む」を表すほか、「むせぶ」という意味もあります。

この「むせぶ」ですが、3つの意味があります。ひとつは、「飲食物・煙・においなどがのどを刺激して、息が詰まりそうになること」です。次に、「感情がこみ上げて声が詰まること」という意味です。そして、「風や水がむせび泣くような音をたてること」も表します。

「嗚咽」と「えずく」

「嗚咽」と混同してしまいがちな表現に、「えずく」というものがあります。こちらは、「食べたものを吐き戻す」という意味です。「嘔吐く」「噦く」と書きます。

「噦」には、「吐いても物が出ない」という意味のほか、「しゃっくり」の意味もあります。また、「かい」と読んで、「鳥の声」「馬の鈴の音」「あかるいさま」も表します。

使用例としては、「二日酔いの朝、歯磨きをしていたらえずいてしまった」「風邪を引き、一日中えずいていた」などがあります。体調が悪く、吐き気がしたり、実際に吐いてしまったりしたときに使います。

「嗚咽」の例文と使い方

  • あまりの悲しみに、彼は肩を震わせ嗚咽を漏らしていた。
  • 葬儀場は、嗚咽をこらえる人々であふれていた。
  • 普段は決して涙を見せない父が嗚咽する様子を見て、私ももらい泣きした。

このように、「嗚咽」は、ぐっとこらえていた感情があふれてしまう様子を表しています。ただ大声で泣くのではなく、我慢の限界がきて声や息が漏れてしまう、といった感じです。その人の「つらさ」や「苦しさ」が伝わってくるのではないでしょうか。

また、「嗚咽」と合わせてよく使われる動詞に、「―が止まらない」「―がこみ上げる」などがあります。「嗚咽」を「涙」に置き換えても成り立ちますね。

さまざまな「泣き方」

  • 慟哭(どうこく):「悲しみのあまり大声を上げて泣くこと」という意味です。「慟」という字は「大声を上げて泣き悲しむ」、「哭」は同じく「大声で泣く」のほか、「人の死をいたんでなげく礼」という意味があります。
  • 感泣(かんきゅう):「感激のあまり涙をながすこと」です。こちらは「怒り」や「悲しみ」ではなく、「嬉しさ」を表す言葉です。
  • 啜(すす)り泣く:「鼻をすすったりしゃくりあげたりして、声をおさえて忍び泣く」という意味です。「ベッドの中からすすり泣きが聞こえた」など、隠れて涙を流すときによく使われます。「欷歔(ききょ)」や「欷泣(ききゅう)」ともいいます。

ネット用語としての「嗚咽」

ネット上に、2ちゃんねる(現在の5ちゃんねる)という匿名掲示板があります。政治や経済などの社会問題から、日常での小さなことまで、多種多様な話題を見知らぬ人とおしゃべりできる場所です。

じつは2ちゃんねるでは、独自のネット用語として「嗚咽」という語が用いられています。意味は前述の「泣くこと」とは異なり、「既婚男性が恋心を抱く女性」を指します。

妻子を持ちながらも、素敵な女性に心惹かれてしまう男性が集う掲示板において、「俺の嗚咽は今日も可愛かった」「週末は嗚咽のことばかり考えて過ごした」のように使われているのですが、なぜ「嗚咽」が「女性」を表すようになったのか、はっきりとした由来はわかっていないようです。


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