「一目置く」とは?意味や使い方をご紹介

「一目置く」という表現をご存じでしょうか。聞いたことはあっても、具体的な意味や使い方はあいまいという方もいらっしゃるかもしれませんね。この記事では、「一目置く」の意味や使い方のほか、使用する際のNG例、類語などについても解説しています。

目次

  1. 「一目置く」の意味とは?
  2. 「一目置く」の使い方と例文
  3. 「一目置く」の類語
  4. 「一目置く」以外の囲碁から由来する言葉

「一目置く」の意味とは?

一目置く」は「いちもくおく」と読みます。「自分より能力がある人を認め、敬意を示すことを表す慣用句です。

この表現の由来は囲碁の対局にあります。もともと「一目」とは、碁盤の目や碁石の一つ分を指していました。対局の際、力の劣る側がハンディキャップ(あらかじめ一目分の碁石を置く)を付けてもらい、先攻で戦うことから、「一目置く」という言いまわしが生まれました。

「一目置く」の使い方と例文

「一目置く」は、ある人物の能力が認められ、尊敬や賞賛を受けているさまを表す際に用いられます。

  • 彼女の仕事ぶりに、多くの職員が一目置いている。
  • 隣のクラスのAさんは眉目秀麗で、皆が一目置く存在です。
  • 彼の性格は嫌いだが、ピアノの腕前については一目置かざるをえない

「一目置く」のNG例

ケースバイケースですが、いくら尊敬の対象でも、恩師や師匠、上司など、目上の方に向かって「一目置く」を使うと失礼になる場合もあります。

なぜなら、先生や上司は優れていて当たり前だからで、そのような人物に対して「一目置く」というのは、「認めてやっている」といったニュアンスを生みかねないからです。

  • ぼくのピアノの先生は教え方が上手なので一目置いています。
  • 部下一同、上司に一目置いているのは、家庭と仕事を両立させているからです。

「一目置く」の類語

「一目置く」と同様、対象者を認め、敬う表現がほかにもありますのでご紹介します。

「一目も二目も置く」

一目も二目も置く(いちもくもにもくもおく)」は、「一目置く」を強調した表現。「二目も」と付けることで、相手の能力の高さと、それに対する敬意がより強められています。

  • メジャーリーガーのO選手は、世界中が一目も二目も置くほどのスターです。
  • ノーベル賞の受賞者は、その道で一目も二目も置かれるほどの権威だ。

「敬意を払う」「敬意を表する」

敬意を払う」「敬意を表する」は、相手への尊敬の気持ちを言葉や態度・行動で示すことです。「一目置く」と違って、こちらの場合は能力に限らず、身分や立場が上の人物全般に対しても用いられます。

  • お客様には敬意を払うようにするべきです。
  • ゲストの方に敬意を表して拍手でお迎えしましょう。

「一目置く」以外の囲碁から由来する言葉

駄目

誰もが知る「駄目」という言葉も、じつは囲碁と関わりがあります。終局後、双方どちらの陣地にも属さず、勝敗に関係がない無駄な石のことを「駄目」といいます。

ここから転じて、状況が良くないこと、やろうとした物事ができないこと、効果がないことを「駄目」というようになりました。

傍目八目(岡目八目)

傍目八目(おかめはちもく)」は「目八目」とも書き、当事者よりも第三者のほうが、物事の状況がよくわかり、適格な判断ができるという意味を持つ慣用句です。

囲碁の対戦者同士より、脇で冷静に見物している人のほうが、戦局がよく見えることからこの表現が生まれました。「八目」とは、八手先まで見渡せるという意味です。

  • 端で見ているから傍目八目で理解しやすいけど、実際に挑戦したら手探りで時間がかかると思うよ。


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