「目は口ほどに物を言う」とは?意味や使い方をご紹介

「目は口ほどに物を言う」ということわざを、使ったことがあるかたは多いと思います。眼力(めぢから)という言葉があるくらい、目の与える印象は強いものですが、その力はじゅうぶんに活かされているでしょうか。この記事では、「目は口ほどに物を言う」について解説します。

目次

  1. 「目は口ほどに物を言う」とは?
  2. 「目は口ほどに物を言う」例文
  3. 「目は口ほどに物を言う」類義語
  4. 「目は口ほどに物を言う」英語表現
  5. ヒトの目、サルの目

「目は口ほどに物を言う」とは?

「目は口ほどに物を言う」は、目の豊かな表情は、言葉で説明するのと同じくらいに相手に気持ちを伝えることができるということです。また、言葉ではうまくごまかしていても、目の表情には本心が表れるのだから、ごまかすことはできない、という意味もあります。

人間が何かを感じ、喜怒哀楽の感情を持つと、そのようすは目に表れます。そのため、口で何かを言わなくても、目を見れば気持ちはわかってしまう、ということです。

「目は口ほどに物を言う」例文

  • つまみ食いについて家族に問い質したが、みんな知らないと答えた。でも、目を見たら誰がやったかすぐにわかった。「目は口ほどに物を言う」とはよく言ったものだ。
  • 素直に謝罪しているが「目は口ほどに物を言う」で、目を見れば反省していないのがすぐにわかる。
  • 同僚のA子さんは、昨日なにかいいことがあったらしい。「目は口ほどに物を言う」だ。

「目は口ほどに物を言う」類義語

【目は心の鏡】
目はその人の心のようすを映し出す鏡のようなものである、目を見れば、その人の思っていることがわかる、ということです。孟子(もうし)の言葉に由来します。「目は心の窓」も、「鏡」が「窓」に変わっていますが、同じ内容の言葉です。

【成るか成らぬか目元で知れ】
「なるかならぬかめもとでしれ」と読みます。その人の気持ちは、目つきを見ればわかる、ということです。

【目が物を言う】
言葉にしなくても、目つきや目くばせで気持ちを伝えることができる、ということです。

【目は人の眼】
「めはひとのまなこ」と読みます。その人がどんな人であるのかは、目を見ればわかる、ということです。

「目は口ほどに物を言う」英語表現

  • The eyes say more than the mouth.(目は口ほどに物を言う)
  • The eye is the window of the mind(heart).(目は心の窓)
  • The eyes are as eloquent as the tongue.(目は舌と同じくらい雄弁だ)
  • The eyes are more eloquent than the mouth. (目は口よりも雄弁だ)
  • The eyes have one language everywhere.(目が言葉であることは万国共通である)

ヒトの目、サルの目

「目は口ほどに物を言う」という言葉が当てはまるのは、霊長類の中でも人間(ヒト)だけのようです。なぜなら、霊長類の中ではっきりわかる白目を持つのはヒトだけだからです。

ヒトの白目にあたる部分は「強膜(きょうまく)」と呼ばれますが、チンパンジーなどのヒト以外の霊長類では、そもそも強膜がそれほど露出していません。色も茶色で、黒目との違いがはっきりしません。

白目があると、どこを見ているのかがはっきりわかってしまいます。自分を襲う相手に、自分がどこを見ていてどこに逃げるのかがわかってしまうのは都合がよくないのです。

いっぽうヒトは、道具を使うことができるようになったため、どこを見ているのかを敵からカモフラージュする必要が少なくなりました。同時に集団で狩りや採集をするため、視線によるコミュニケーションの必要性が高まりました。このため、どこを見ているのかがはっきりわかる白目を持つようになったと考えられています。

この研究は、1999年に小林洋美さん(こばやしひろみ:京都大学霊長類研究所系統発生分野)と、幸島司郎さん(こうしましろう:東京工業大学生命理工学部)の論文により発表されました。


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