「意味深長」とは?意味や使い方をご紹介

「意味深長(いみしんちょう)」という四字熟語は、言動に含蓄のある深い意味が隠されていることや、表立った意味の他に別の意味が含まれていることを表す言葉です。略して「意味深(いみしん)」とも言います。この記事では、「意味深長」の意味や使い方を詳しくご紹介します。

目次

  1. 「意味深長」の意味
  2. 「意味深長」の由来
  3. 「意味深長」の使い方
  4. 「意味深長」の類語
  5. 「意味深長」のまとめ

「意味深長」の意味

「意味深長(いみしんちょう)」の意味は、人の言動や詩文などに、含蓄のある深い意味や趣が隠されていること。または、表立った意味の他に別の意味が含まれているさまのことです。「意味」とは言葉の表す内容のことをさし、「深長」は意味などが奥深く含みがあることです。略して「意味深(いみしん)」と言うこともあります。

「意味深長」の由来

「意味深長」の由来は、中国の儒学者・朱熹(しゅき:1130~1200年)が記した『論語集注(しっちゅう)』の序説にあるとされています。
 

程子曰。頤自十七八讀論語。
當時已曉文義。
讀之愈久。
但覺意味深長
 
程子が言うには、自分は17~18才から論語を読んだ。
当時、既に文章の意味は分かっているつもりだった。
しかし、論語を読んで久しくしてから、
意味深長とさとった。

程子とは中国の儒学者・程頤(ていい:1033~1107年)のことで、朱子学・陽明学の源流の一人と言われている人物です。上記の文章は、程頤は若いころから論語を読み意味が分かっているつもりだったが、論語には読めば読むほどもっと奥が深い意味が隠されていることが分かったと言っている、という意味になります。

「意味深長」の使い方

「意味深長」は、言葉や行動の裏に何かあるのではないかと感じた時や、表立った言葉の意味の奥により深い意味や趣が含まれていることや、知れば知るほどその深みがわかっていくといったことを表現する時に使います。例文を見てみましょう。

「意味深長」の例文

  • 推理小説の醍醐味は、登場人物の「意味深長」な台詞を一つ一つ吟味して、自分なりの推理を展開させながら話を読み進めていくところにある。
  • ちょっとばかし美人の姉は、お酒が入ると「意味深長」で思わせぶりな態度をとって男をその気にさせてしまうので、いつも男女関係のいざこざが絶えない。
  • その教授と話をするときは、いつも「意味深長」な言い回しで暗に言葉の裏を読むことを求められるので疲れる。
  • 子どもの頃に歌っていたわらべ歌を大人になってから聞くと、歌詞の「意味深長」さに驚かされる。
  • 「何も言わずにこの手紙を預かってほしい。」と、「意味深」なメッセージと封筒を残して友人は行方不明になった。

「意味深長」の引用

“「失礼ですが、皆さん、ひとつちょっとした逸話をお話しいたしましょう」突然ミウーソフが格別もったいぶった様子で、意味深長に語りだした。”
『カラマゾフの兄弟・上』ドストエーフスキイ/中山省三郎訳
 
“「清之介さんのは全く酸素吸入で命を買ったようなもので、一時は迚も此方のものじゃなかろうと存じましたよ」
 という里の母親の毎度乍らの吹聴が意味深長に聞えて困った。”
『女婿』佐々木邦
 
“ただそれを社会的に支えるものは、社会支配者層の観念上の必要だけであって、教学という観念が「国家」という観念を離れては一刻も生存出来ないらしいことは、意味深長なことだ。”
『再び科学的精神について』戸坂潤

※青空文庫出典

「意味深長」の類語

  • 意在言外(いざいげんがい)
    意味:自分の考えを直接表現せずに相手に推察させること。はきりと言わずに含蓄を持たせて伝えること。
  • 微言大義(びげんたいぎ)
    意味:簡潔な言葉の中に、深い意味や道理が含まれていること。

「意味深長」のまとめ

「意味深長」という四字熟語は、日常生活ではあまり使うことがない言葉です。しかし、同じ意味で使われる「いみしん(意味深)」は、よく使う聞き慣れた言葉ですね。「いみしん」の方が一般的によく使われていますが、あくまで「いみしん」は俗語なので、ビジネスシーンや目上の人に対しては「意味深長」を使うように心がけましょう。


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