「盛況」とは?意味や使い方をご紹介

「盛況」という言葉をご存知ですか?「盛大」と似たニュアンスですが、意味合いも似ているのでしょうか?どちらも、会合や催し物など、大勢の人が集まる場で耳にしたことがあるのではないでしょうか。ここでは、「盛況」の正しい意味や使い方のついてご紹介いたします。

目次

  1. 「盛況」とは
  2. 「盛況」の使い方
  3. 「盛況」の類語
  4. 「盛況」のまとめ

「盛況」とは

「盛況」は「せいきょう」と読み、「(会合・催し物などの)盛んなありさま」「にぎわって盛んなありさま」という意味があります。

「盛況」の「盛」は、音読みで「セイ」「ジョウ」訓読みで「も(る)」「さか(ん)」などと読み、「容器の中に山もりにもり上げること」を意味します。転じて「もる」「さかん」などの意味を表します。

「盛況」の「況」は、音読みで「キョウ」、「水が前に比べてますます大きくふえること」を表しています。転じて「前より程度が激しくなること」を表し、「ますます」「(比べてみた)ありさま」という意味があります。

「盛況」は、「盛」の「さかん」と「況」の「ありさま」が組み合わされた熟語です。

「盛況」の使い方

「盛況」は、会合や催し物など、大勢の人が集まる場で使われる言葉で、「盛況のうちに」「盛況を博す」「盛況ぶり」などと使われます。それぞれの言葉の意味と使い方を例文でご紹介いたします。
 

  • 盛況のうちに(会合や催し物などが)盛んであるあいだに ※「うちに」は、「あいだに」の意味。会の終わりの挨拶や終わった後の礼状などに使われることが多い(例:おかげさまで、弊社の創業100周年の祝賀会を、盛況のうちに終了することができました。)
  • 盛況を博す(会合や催し物などの)盛んなようすが行き渡るさま ※「博す」は「博する」の文語形で、「自分のものとする」「広く行き渡る」の意味。(例:新潟で開催された食の陣は、全国から大勢の人が訪れ盛況を博した。)
  • 盛況ぶり (会合や催し物などが)盛んなようす ※「ぶり」は、「ようす」「ありかた」の意味。(例:札幌雪祭りの盛況ぶりが、テレビのニュースから伝わってきた。)

「盛況」の類語

「盛況」と同じような意味合いで使われる言葉に「盛会」「盛大」「成功」「繁華」などがあります。それぞれの言葉の意味やニュアンスの違いと例文をご紹介いたします。
 

  • 盛会会合が盛んなこと。また、その会合。「盛会を祈念する」など、会合の始まりの挨拶や欠席の挨拶文に使われることが多い。(例:残念ながら出席できませんが、祝賀会のご盛会を心よりお祈りいたします。)
  • 盛大(集会、儀式などが)大じかけで立派なようす。非常に盛んなこと。 「盛況」が催事に使われる言葉なのに対して、「盛大」は催事、弔事のどちらにも使われる言葉。(例:社長の葬儀は各界の著名人が参列し、盛大に執り行われた。)
  • 成功目的が達成されること。意図したことをやり遂げること。「成功裏に」と言う場合は、「成功のうちに」の意味。(会合や催し物などが)盛況で目的が達成されたことを意味する。(例:花火大会は大勢の人を魅了し、成功裏に終わった。)
  • 繁華人が多く集まり、栄えてにぎやかなこと。「盛況」は、会合や催し物など、同じ目的を持った人の集まりで使われるのに対して、「繁華」は、必ずしも同じ目的ではない人の集まりに使われる。(例:私の家は、繁華な通りに建っている。)

「盛況」のまとめ

会合や催し物が「盛況を博する」には、参加者が大勢いることが大前提ですね。日ごろから人とのつながりを大切にし、招待されたら快く参加したいものですね。

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