「定期」とは?意味や使い方をご紹介

「定期」は「一定の期間・時期そのもの」や「一定期間・時期に繰り返すこと」です。「定期乗車券」「定期演奏会」「定期預金」「定期保険」など様々なモノ・サービス等に使われています。以下では「環境定期券」や「定期保険と養老保険の違い」なども合わせて簡単に解説します。

目次

  1. 「定期」とは
  2. 交通機関の「定期」
  3. 公演・演奏会の「定期」
  4. 船の「定期」
  5. 預金の「定期」
  6. 保険の「定期」
  7. インターネット上の「定期」
  8. 「定期」まとめ

「定期」とは

「定期」は「一定の期間・時期そのもの」や「一定期間・時期に繰り返すこと」という意味です。様々なモノ・サービスや行動に「定期」という言葉が使われており、それぞれ意味が異なります。以下で解説していきます。

交通機関の「定期」

通勤・通学で特定の公共交通機関を毎日のように使う場合などに購入する「定期乗車券」があります。毎回きっぷを購入するよりも安く済み、通学の場合はさらに学生割引も適用されます。

バスなどの場合「定期乗車券」でなくてもICカード利用等により、利用回数に応じて割引が適用される場合もあります。旧来の「バス回数券」のようなイメージでしょうか。

公演・演奏会の「定期」

「第●回定期演奏会」といったチラシ・ポスターを目にした方もいるのではないでしょうか。年に1回など、決まった時期に毎年繰り返して行う公演・演奏会のことです。略称としては「定期」だけでなく「定演」が使われることもあります。

船の「定期」

「定期船」という船があります。発着する港や時刻を予め示して運航する船です。交通機関としてだけでなく、貿易船にも使われます。一方、鉄道やバスは発着駅や時刻が決まっていても「定期電車」「定期バス」といった表現は、通常はされません。

主にバスで、事業者によっては「環境定期券」というサービスがあります。定期乗車券を持っている人だけでなく家族等も土日祝等に格安で乗車できます。マイカー利用による資源消費を減らすことから「環境」という言葉が使われています。

サービス内容は各社により異なります。例えば「小田急バス・小田急シティバス」の場合は対象は家族(父母、祖父母、配偶者、兄弟姉妹、子、孫)で、定期乗車券所有者の区間内であれば大人100円、小児50円です。一方「近江鉄道バス 湖国バス」の場合は、孫が対象として記載されていません(2019年1月)。

同居家族に限る旨が記載されている場合や、単に「ご家族」とだけなっている場合もあり、利用の際は事前に確認したほうが良いかもしれません。

預金の「定期」

銀行には「定期預金」というサービスがあります。まとまったお金を一定期間以上預金することで、普通預金よりも金利などが優遇されます。定期預金の期間が終了することを「満期」といいます。

定期預金の場合、原則としては満期になるまで預金を引き出すことはできません。もし定期預金を引き出す場合は「中途解約」を行うことになります。

今は銀行のインターネットサービスが普及し、普通預金を定期預金にしたり、中途解約をして普通預金に戻すことが比較的簡単にできるようになりました。一方、低金利の状況では、まとまった金額を定期預金にしても、それほど金利を得られない面があります。

金利収入を得ることを利回りと言いますが、定期預金に似た形で、より利回りが高いものとしては「国債」などがあります。たとえば10年国債であれば原則10年間保有し続けることになりますが、同じ10年間で考えた場合、定期預金より高い利回りを得ることができます(2019年1月時点)。

国が発行するものが国債、自治体が発行するものは公債と呼ばれます。国や自治体が財政破綻しない限りは、国債・公債の購入に充てたお金は利息が付いて戻ってきます。報道などで「国の借金」と言われるものはこの「国債」のことを指す場合が多いです。

保険の「定期」

「定期保険」という保険サービスがあります。定めた期間までに死亡した場合に保険金が支払われます。一方、満期を迎えた後に死亡しても保険金は支払われません。また「掛け捨て」に分類され、満期になってもお金が戻ってくることは原則としてありません

一方「養老保険」も期間を決めた保険です。こちらは貯蓄性があり満期を迎えると「満期保険金」を受け取れます。「掛け捨て」でなく「積み立て」に分類されます。ただし一般に「積み立て」のほうが「掛け捨て」よりも月々の支払い保険料は高くなります。

インターネット上の「定期」

SNSやネット掲示板などに、一定期間ごと、あるいは不定期でも頻繁(ひんぱん)に同一・同様の内容を投稿する際に「定期」という言葉が使われることがあります。「定期」の投稿には以下のような目的があります。

「定期的」の「定期」

1つは、ある情報を何度も投稿することで、より多くの人に見てもらうことです。例えば「会員募集」といった常時行っていることを広く知らせるには、1度きりの投稿ではなく「定期」的に投稿することが有効です。

Twitterであれば、フォロワーの入れ替わりなどもあるため、2回目、3回目の投稿で初めて目にする人がいる可能性は十分にあります。ツイート文章を登録すると自動的・定期的にツイートをしてくれるWEBサービスもあります。

(主に批判的な)ツッコミとしての「定期」

また、ネット掲示板などで同じ話題が繰り返し投稿される場合も「定期」と表現されます。「またこの話かよ。すでに同じような情報があるよ」といった意味で、批判的に使われます。

この場合は「既にある情報なので調べればわかる」ということでもあるので「ググレカス(ggrks)」に似た意味でもあります。文末に「定期」とすることが多いですが、文頭の場合にする場合もあります。

  • ググれ定期
  • >>4見ろ定期
  • 個人情報を載せるな定期
  • その理由無理あるだろ定期
などのように使用します。

【「ググレカス」とは?意味や使い方をご紹介】
https://word-dictionary.jp/posts/474

【「ggrks」とは?意味や使い方をご紹介】
https://word-dictionary.jp/posts/575

「定期」まとめ

以上のように「定期」は様々な言葉に使われます。単に「定期」と表現する場合も少なくないため、乗車券のことなのか、演奏会のことなのか、インターネットでの投稿のことなのか、文脈から読み取る必要があります。


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