「一意」とは?使い方や意味をご紹介

みなさんは「一意」という言葉の意味をご存知でしょうか?システム関連のお仕事をされている方にはお馴染みの単語ですが、改めて、「一意」の意味や使い方をご説明します。IT用語以外ではどう使われているかということも含めてまとめました。

目次

  1. 「一意」とは?
  2. 「一意」を含む四字熟語
  3. IT用語の「一意」とは?

「一意」とは?

「一意(いちい)」には、次の2通りの意味があります。

  • 意見が一致すること。意味や値がひとつに決まっていること。(例: 一次方程式の根は一意的に定まる。)
  • 一つのことだけに心を集中すること。(例: 一意、受験勉強に励む。)
一般的に使われるのは後者の意味でしょう。「集中」「一途」に置き換えられる言葉で、「一意専心」のような四字熟語として使用され、座右の銘になったりもします。

前者の意味で使用することが多いのは、数学やIT分野においてです。この場合は、「唯一」と置き換えられます。「一意」をwebで検索すると「一意制約」というワードがヒットすることがありますが、IT関連のお仕事をされている方以外には馴染みが薄いと思いますので、そちらは簡単に後述しますね。

「一意」を含む四字熟語

「一意攻苦」

「一意攻苦」(いちいこうく)は、「苦労しながらひたすらに考え抜くこと」です。「攻苦」は「苦戦や苦境と戦う」という意味です。(例: コンペに出すデザインを一意攻苦して作成した。)

「一意孤行」

「一意孤行」(いちいここう)とは、「他の人の意見を聞かずに、自分の考えだけで行動すること」です。(例: 彼女は一意孤高に反対した。)

「孤行」は「一人で行く」という意味。「孤行一意」(ここういちい)とも言います。人の意見に左右されずに公平な対応をする、という場合にも使いますが、我意を通して独断で行動するという意味でも用います。

「一意専心」

「一意専心」は「他のことに心を動かさず、ひとつのことにひたすら集中すること」です。「専心一意」(せんしんいちい)とも言います。「専心」は、「そのことだけに心を集中して行うこと」、「専念」という意味です。(例: 一意専心、作業を進めております。)

「一意直到」

「一意直到」(いちいちょくとう)とは、「偽ったり飾り立てることなく、思うままに表すこと」です。(例: 彼は一意直到に意見を述べた。)

「一意奮闘」(いちいふんとう)

「一意奮闘」(いちいふんとう)は、「ひとつのことに集中して努力すること」です。(例: 一意奮闘して志望校に合格した。)

「一心一意」(いっしんいちい)

「一心一意」とは、「心を一つにして一途に思うこと、集中して励むこと」を言います。「一心」も「一意」と同じ意味です。(例: 優勝目指して一心一意に練習した。)

IT用語の「一意」とは?

IT関連のお仕事をされている方にはお馴染みの「一意」とは、「ユニーク」「唯一の」という意味です

データを扱う場合に、他と重複しない印が必要になります。身近なもので言えば、メールアドレスや電話番号のような、唯一の番号や文字列などですね。そしてその印のことを「一意」といいます。例として、ショップの会員データを登録する場合を考えてみましょう。

氏名や生年月日は他の人と重複してしまう可能性があるので、たった一人を識別できる会員番号を「一意キー」として設定します。

  • 会員番号:01/氏名:コトバ太郎
  • 会員番号:02/氏名:意味ハナコ
  • 会員番号:02/氏名:辞典ジロウ
しかし、このように間違って登録してしまうと、たった一人を識別できるはずの会員番号が、意味ハナコさんと辞典ジロウさんの2人を指してしまいます。

こういった誤りを防ぐために、会員番号のような唯一を示す項目には「一意制約」を設定します。一意制約とは、設定した項目に入力されたデータ(ここでは会員番号)が、他と重複しないようにするシステム上の制約のことです。

一意制約を設定しておくことで、重複した会員番号が登録されようとした時に、「一意制約に違反しています」というエラーになるので、データの「一意性」を保つことができるのです。

また、「一意」の他に「ユニーク」と言われることも多く、「ユニークキー」「ユニーク制約」のように使われます。

「一意専心」とは?意味や使い方をご紹介

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