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「万物」とは?意味や使い方をご紹介

「万物」という言葉をご存知でしょうか。TVのクイズ番組や、クロスワードパズルでよく問題として出題されるので、ご存知の方は多いかもしれません。「万物」は「全ての物」を意味し、とても壮大ですが、身近な言葉でもあります。そんな「万物」を、例文を交えてご紹介します。

目次

  1. 「万物」の意味
  2. 「万物」の使い方
  3. 「万物」の類義語
  4. 「万物」を使った英語での表現
  5. 科学によって解明されるかもしれない「万物の理論」
  6. 「万物」のまとめ

「万物」の意味

「万物」(ばん・ぶつ)と読みます。

宇宙に存在している、全ての物。ありとあらゆる物。全ての存在」それが「万物」の意味です。

意味する範囲が広すぎて、人の手には余る感じがしますが、宇宙の中に地球があるわけですから、勿論人間や、その周りの環境・自然も「万物」の一部です。

一般的に使われる時には、自然物全体を指すことが多いようです。

「万」の意味

「万」(まん)(ばん)は、1万、2万と数字と組み合わされば、数を表す語ですが、他の語と組み合わさった時、「非常に数が多いこと」や「すべて」といった意味になります。

  • 万物(全ての物)
  • 万象(全ての現象)
  • 万能(全てできる・なんでもできる)
  • 万民(全ての民)

「万物」の使い方

「万物」は、大きな世界を表す時に使われる言葉なので、使い方が難しいかもしれません。単純に「全ての物」と記すより、奥行きのある意味合いを持たせたい時に、使うのがよいでしょう。

また、宗教や哲学でその言葉が多く使われています。よく使われる成句と例文を、幾つかご紹介します。

宗教と「万物」

世界の始まりを説明するのが神話や宗教の役割の一つであることから、宗教界で「万物」という言葉はよく使われます。

  • 神は6日間で天地創造した万物の創造主である(一神教)
  • 万物に神が宿る国、日本(多神教・アニミズム)
  • 万物は因縁より生じた(仏教)

哲学と「万物」

初期のギリシャ哲学では、自然とその営みを、荒唐無稽な神話ではなく、現実的に説明するために、「万物」という言葉を使用しました。その思想を表現する成句が有名です。
 

万物の根源は水である。
(タレス)
 
・同じ川の流れに浸ることはできない。万物は流転する。(パンターレイ)
(ヘラクレイトス)

「万物」の例文

その他にどんな使い方があるでしょうか。

例文

  • 人間は万物の霊長といって自惚れているけど、そんなに偉いものなのか。
  • 万物の声に耳を澄まそう。
  • 自然を共有する万物の一員として守っていきたい。
  • 海より万物は生じた。

自然への畏怖や、敬意を表す時に、「万物」という言葉が適しているかもしれません。

「万物」の類義語

「万物」と同じ様な場面で使われる言葉として、「森羅万象」があります。こちらはあらゆる物に加えて、あらゆる現象といった意味が加味されます。

例文

  • 森羅万象の織り成す様は、この目に美しく見える。

他にも
  • 天地(てんち・あめつち)
  • 大宇宙(だいうちゅう・マクロコスモス)
といった言葉が「万物」の類語として挙げられます。

万物の対義語

「万物」の明確な対義語は、ありません。

「一つ、またはゼロ。」もしくは「無」ではないかと思われるかもしれませんが、思想的なニュアンスが含まれる言葉なので、「万物」の対義語を設定するのは難しいです。

  • 万物は一である。
  • 一から万物が生まれる。
  • 神は万物そのものである。
といった成句からも察することができます。

「万物」を使った英語での表現

万物 

  • all things.
万物は流転する
  • patna rhei.
  • Everything is in a state of flux.
神は万物の根源である
  • God is the cause of all things.
天地(あめつち)万物を創造した神
  • God who created all the things in nature.

科学によって解明されるかもしれない「万物の理論」

「万物」とは主に、マクロ的な視点で世界を表す時に使われる言葉ですが、物理学の世界では、ミクロ的な視点からも考えられています。

アインシュタインの相対性理論に代表されるようなマクロ理論と量子や素粒子のミクロ理論統一され、綻びのない理論が完成すると、ビッグバン、即ち宇宙の生成や消滅の仕組みや宇宙の物質の起源、つまり万物の起源が明らかになるとされています。

それは超大統一理論、別名「万物の理論」と呼ばれています。

「万物」のまとめ

「万物」は日常生活で使う機会はあまりないので、馴染みのない言葉かもしれません。しかし、皆さんも「万物」に囲まれて生きているのですから「万物」と無関係ではありません。

心を、両足を地にしっかりと踏みしめた状態で、たまには万物のことについて考えてみるのもいいかもしれませんね。

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