「失言」とは?意味や使い方をご紹介

「失言」という言葉を聞いたことがありますか。マスメディアでは頻繁に取り上げられる話題なので、正確な言葉の意味が気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、「失言」の意味や使い方、また過去の具体的な失言例などを紹介します。

目次

  1. 「失言」とは
  2. 「失言」の例文
  3. 政治家の「失言」
  4. 偉人の「失言」

「失言」とは

「失言」という言葉をよく耳にするという方は多いのではないでしょうか。著名人の失言の話題は、しばしばマスメディアで取り上げられていますね。

「失言」は、「しつげん」と読みます。「しつごん」と読み間違えてしまう人もいるようなので注意しましょう。「失」は、「欠点、過ち」の意味で、「言」は、「ものをいうこと、言った言葉」の意味で使われています。つまり「失言」とは、「言うべきでないことを、うっかり言ってしまうこと、またはその言葉」を意味する熟語なのです。

例えば、サプライズの誕生日パーティーを計画しているときに、うっかり本人にそのことを話してしまったとしたら、それは失言です。「一言(いちごん)既に出ずれば駟馬(しば)も追い難し」といって、一度した発言は取り消せないということわざもあります。発言には重々気をつけたいものですね。

「失言」の例文

「失言」は、さまざまな場面で用いられる言葉です。ここでは、例文を紹介します。

  • 「あの政治家は失言によって、政治生命を失った」
 政治家の発言は、時に多くの注目を集めます。何気なくした発言が、「失言」としてメディアで大々的に取り上げられることも。たった一言で政治生命を絶たれる場合があるほど、政治家の発言は重いものなのです。
  • 「記者会見では失言をしないように、最大限の注意をはらう」
記者会見では多くのメディアに直接言葉を発信するため、失言はすぐさま拡散されてしまいます。記者会見での発言には、より一層の注意が必要なようです。
  • 「友人に失言が多いと注意された。」
「失言」は、ときに取り返しのつかない結果を招いてしまうこともあります。「失言」を注意してくれるような友人は貴重な存在でしょう。
  • 結婚式のスピーチをアドリブでしたら、失言をしてしまった。」
人から注目されるような状況では、緊張で自分でも思ってもいないような言動をしてしまうこともあります。スピーチなどには、万全の備えで臨みたいものですね。

政治家の「失言」

「失言」と聞いて、一番最初に思い浮かぶのは政治家の失言ではないでしょうか。強い影響力を持つ政治家だからこそ、その発言には重い責任が伴います。しかし残念ながら、耳を疑うような発言で世間を賑わせた政治家というのは、枚挙にいとまがありません。具体的な過去の事例を、以下に紹介してみます。

今村雅弘 復興大臣

「まだ東北で、あっちの方だったから良かった。首都圏に近かったりすると、莫大な、甚大な額になった」

2017年4月25日、今村大臣は所属する自民党二階派のパーティで講演しました。その中での東日本大震災に関しての発言です。被災者の方に対し、あまりにも配慮に欠ける発言で非難されました。この問題で、今村大臣は辞職しました。

藤村修 官房長官

「要は、北のミサイルがいつ上がるかですよ。さっさと月曜日に上げてくれるといいんですけど。」

2012年12月7日、地元の大阪府吹田市での藤村官房長官の発言です。北朝鮮のミサイル問題に関する発言で、国民の安全を脅かす可能性もある問題に対し、あまりにも軽率な発言だったと非難されました。藤村官房長官は後に陳謝しています。

偉人の「失言」

失言は政治家の専売特許ではありません。歴史上の偉人たちもまた、失言エピソードを持っています。

ウィンストン・チャーチル

「お前はブスだ。ただブスってだけじゃない。本当に嫌なブスだよ。私は目を覚ましたらきっと冷静な紳士にもどるが、お前は永遠にブスのままだ。」

これは、元英国首相ウィンストン・チャーチルがある女性議員に「いやな酔っ払い」と呼ばれたときの「失言」です。とはいえ、毒舌家として知られるチャーチルらしい切り返しとも言えますね。

アーネスト・ヘミングウェイ

「かわいそうなフォークナー。彼は本当に難解な言葉が感動を生むとでも思っているんだろうか。」

これは『武器よさらば』などの著作で有名な作家アーネスト・ヘミングウェイが、同じく作家のウィリアム・フォークナーに「あいつは難しい言葉を使わない」と揶揄されたときに反論として言ってしまった「失言」です。主張としては間違っていない気もしますが、発言内容だけでなく言い方にも気をつけたいところですね。


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