「口八丁手八丁」とは?意味や使い方をご紹介

皆さんは、「口八丁手八丁」ということわざをご存じでしょうか。読み方は、「くはっちょうてはっちょう」です。「口」や「手」を使ったたとえは多いですが、「八丁」とは耳慣れない言葉かもしれません。この記事では、「口八丁手八丁」の意味や使い方をご紹介します。

目次

  1. 口八丁手八丁とは
  2. 「口八丁手八丁」の例文と使い方
  3. 「口八丁手八丁」の類語
  4. 「口自慢の仕事下手」ということわざ

口八丁手八丁とは

「口八丁手八丁(くはっちょうてはっちょう)」とは、「言うこともすることも達者なこと」という意味のことわざです。「手八丁口八丁」と手と口の順序が替わったり、「口も八丁手も八丁」と表すこともあります。

「口」は、動物が飲食や発声・呼吸を行う器官のことですが、「言葉」や「ものの言い方」についても表します。また、「手」は「動作」や「腕前、技量」などを表します。「口」も「手」も数多くのたとえがあります。

「八丁」は「八挺」とも書き、「達者で巧みなこと」を表します。八つの道具を使いこなす、という語源があります。純粋な褒め言葉ではなく、やや相手を軽んじて用いられる向きがあります。

また、もう一つの語源として、「八挺小舟を巧みにあやつる」というものがあります。「八挺」とは、「櫓(ろ)」が八つある船のことです。「櫓」は、和船をこぐ櫂(かい:手に持って水をかき船を動かす道具。オールのこと)に似た木製の道具です。

「口八丁手八丁」の例文と使い方

  • セールスの人が口八丁手八丁で、欲しくもない高級羽毛布団を買ってしまった。
  • 彼は男前な上に口八丁手八丁なので、会社の女性をたちまち味方につけてしまう。
  • 自分なりに会社に貢献していたつもりが、陰で「あいつは口八丁手八丁だ」と噂されていた。

このように、「口八丁手八丁」は主に皮肉やあざけりの意味で使われていることがわかります。従って、人を褒める際に「口八丁手八丁ですね」などと言うと、相手がカチンときてしまうかもしれません。「気が利く」「頭の回転が速い」など、ポジティブなイメージの言葉に置き換えるとよいでしょう。

「口八丁手八丁」の類語

「口八丁手八丁」と完全に同義の言葉はありませんが、「言うこと(口)」「すること(手)」のそれぞれが達者である、という意味の言葉は多くあります。その中からいくつかご紹介します。

「言うことが達者」という意味の言葉

  • 弁が立つ:「談話や演説が巧みである」という意味です。「弁」は、花びらや液体や気体の出入りを調節する器具の意以外にも、話しぶりを表す語として使用されます。
  • 雄弁:「人を引きつけるように、力強くよどみなく話すさま」という意味です。副詞的に、「事実が雄弁に物語っている」など、「内容をはっきりと表している」という意味でも使われます。
  • 立て板に水:板を立てて上から水を流すと、そのまま流れ落ちます。その様子から、「すらすらとよどみなく話すこと」のたとえになりました。「中身のない話だ」とけなす言葉だと勘違いされがちですが、単にその人の「話しぶり」を表すものです。

「することが達者」という意味の言葉

  • 腕が立つ:「優れた能力や技量があり、仕事もよくできること」という意味です。「腕」は、腕前や手腕、力量のことをいいます。
  • 熟練:「仕事などによく慣れていて上手なこと」という意味です。「熟練を要する仕事」などと使います。経験を積み、熟練した技能を持つ職人を「熟練工」といいます。

「口自慢の仕事下手」ということわざ

「口八丁手八丁」の対義語として、「口自慢の仕事下手」ということわざがあります。意味は、「口ばかり達者だが、仕事のほうはろくにできないこと」です。読んで字のごとくのわかりやすいことわざですね。

「よくしゃべる人は、動くのは口ばかりで手が動かず、仕事がはかどらないことが多い」ということが由来です。学校や職場などで、「しゃべるよりも手を動かしなさい」と注意をされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

それにしても、口だけだと「口自慢の仕事下手」と言われ、口と手が達者だと「口八丁手八丁」とあざけられるのでは、口達者にはつらいものがありますね。


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