「フィードバック」とは?意味や使い方をご紹介

仕事で耳にすることも多い「フィードバック」。高校の生物でも「フィードバック制御」なんて言葉を習いますね。「フィードバック」という言葉、実は元々は工学用語だとご存知でしたか?今回はそんな「フィードバック」についてご紹介します。

目次

  1. フィードバックの意味
  2. フィードバックの由来
  3. フィードバック的手法
  4. フィードフォワードとの違い
  5. まとめ

フィードバックの意味

さて、まずは「フィードバック」の意味を確認していきましょう。一般には次のように説明されます。

「フィードバック」の意味は「結果が原因側に戻って原因に影響を与えること」や「結果の不適切な部分を見て原因側を修正すること」です。

ビジネス分野では、「結果や意見、クレームなどを関係者に伝えて修正し、生かしていく」という意味で使われます。

ためしに何か行動してみる。すると結果が出ます。その結果が完璧ならよいのですが、不適切なこともありますね。もし結果が求めているものと違うのであれば、原因となっている行動を修正する必要があります。そして修正した行動で得られた結果を見てまた行動を修正していく。

料理で説明してみましょう。お味噌汁を作る時に、味噌をスプーン一杯入れてみます。味見をしてみると味が薄かった。なのでもう一杯味噌を入れてみます。これで味見をしてちょうど良ければそれでよし。味がまだ薄ければ味噌を足していきますね。

このように試行錯誤しながら原因を修正して求めている結果に近づけていく。これを「フィードバック」と呼びます。

英語では「feedback」です。

フィードバックの由来

現在では大学のレポートや仕事の成果など様々な事柄に対して使われる「フィードバック」ですが、元々は電子回路などの分野で使われた言葉でした。

「フィード」とは供給することを意味します。スポーツではボールをパスで前線に供給していますね。ブログやニュースサイトの「フィード」は情報を供給しているので「フィード」と呼ばれています。

「バック」はもちろん戻ることです。二つの言葉を合わせて「フィードバック」です。

最初に「フィードバック」を使ったのは、H.S.ブラックという人です。1934年に電子回路の増幅器について原理を述べるためにこの言葉を使いました。

フィードバック的手法

「フィードバック」に似た言葉に「フィードバック的手法」があります。ビジネス分野においては「フィードバック」といえばこちらを指すこともあります。どう違うのか、見ていきましょう。

「フィードバック」は結果を見たうえで、原因を修正していく方法です。それに対して「フィードバック的手法」は結果を予測し(実際には見ていないけれど)、その予測した結果に基づいて原因を修正していく方法です。

コストなどの関係で何度も試行錯誤できないこともありますよね。そんな時は計画段階でこのまま行って大丈夫なのか予測します。その予想結果を元に計画を修正していく。このように実行結果ではなく予想結果で計画を修正していく方法を「フィードバック的手法」といいます。

英語では「feedback forecasting technique」となります。

フィードフォワードとの違い

「フィードフォワード」は「フィードバック」と対になる方法です。英語では「feedforward」です。

「フィードバック」では計画を立て、実行結果を見て計画を修正していきました。それに対し、「フィードフォワード」では最初に目的とする結果を決めます。そしてその結果になるような計画を立てます。「フォワード」は「前へ」という意味です。計画より先に目的とする結果を前もって決めるところが特徴です。

まとめ

今回のまとめです。

  • 「フィードバック」は「結果を原因に戻して調節する」こと。
  • ビジネスでは「結果や意見を関係者に伝え今後に生かしていく」こと。
  • 繰り返し実行できない時は予測結果で代用する「フィードバック的手法」が使われることもある。
  • 「フィードバック」は電子回路の設計において使われ始めた言葉。
  • 「フィードフォワード」は計画より前に目的とする結果を定める方法。

普段からビジネスで耳にする用語なので、正しい意味を押さえておきたいですね。

関連するまとめ


人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ